「非常に幸せな時間でした」
筒香嘉智が20日、横須賀スタジアムで行われたファームでの巨人戦に「4番・DH」で先発出場した。
注目の第一打席はメンデスの145キロのストレートを肘に受け、球場全体がざわめいたが、大事には至らずファーストへ。第2打席は空振り三振に倒れたが、5回2死2塁のチャンスで打席に入ると、1‐3から139キロストレートをセンターに弾き返すタイムリーヒット。3打数1安打1打点の内容で最初の試運転を終えた。
その後取材に応じた筒香は「試合ができる喜びというものがあり、非常に幸せな時間でした」と約1ヶ月ぶりのゲームを楽しめたと第一声。デッドボールには「びっくりした」としながらも「問題はないです」と明かした。
またゲームを通じて「久しぶりの実戦でも感覚は非常によかったです。まだもう少し修正しないといけないな部分もあります」といろいろ確認できたと実感。具体的には「ストライクゾーンの中で 自分がしっかり見えた球は振っていこうっていうのはある程度あったので。試合で振れたからこその感覚が、久しぶりに体の中に入ってきたので、その点に関しては非常に良かった」と自己分析していた。
古巣への復帰に「どうなんですかね。僕は何も違和感は感じないですけど」としながらも「スタッフの方も、以前から一緒に戦ってたメンバーの方もいますしね」とスムーズにチームに溶け込めている様子。2950人ものファンを集めたことに「ほんとに選手全員、非常に大きな力となると思いますし、これだけファンの皆様が球場に足を運んでくださるというのは、すごい幸せなことだと思います」と喜びを表現した。
日本復帰第一戦でさすがの存在感をみせた筒香嘉智。横浜の空高くホームランをかっ飛ばす日はそう遠くなさそうだ。
写真・取材・文 / 萩原孝弘