1番の打順で意識すること
ロッテの岡大海はここまでチーム最多の14試合で“1番”の打順で先発出場する。
『1番・中堅』でスタメン出場した5日の楽天戦では、初回の第1打席、先発・岸孝之が2ボール2ストライクから投じた142キロのストレートをレフトへ二塁打を放つと、角中勝也のレフトへの犠牲フライで先制のホームを踏んだ。
3-1の7回二死走者なしの第4打席は、岸が3ボール1ストライクから投じた5球目の低めのストレートを見極め四球を選び出塁。続く藤岡裕大の初球に今季6個目となる盗塁を決め、藤岡のセンター前のあたりで二塁からヘッドスライディングでホームインした。
岡は1番で出場した時は「後ろにポランコ、ソトと長打力があるバッターが多いので、とにかく塁に出ようというのは意識としてあります」と話していたが、その言葉通り、5日の楽天戦では1安打1四球2得点と“1番打者”の役割を果たした。
チームトップの6盗塁
今季はここまで6盗塁を決めているが、失敗が0。4月13日の楽天戦では0-0の初回無死一塁で友杉篤輝の1ボール1ストライクからの3球目、松田啄磨の投球モーションを完全に盗み二塁盗塁成功を決めるなど、投球モーションを完全に盗んだ盗塁が多い。
「盗塁に関してはしっかり映像見ながら準備をしています。思い切って行くところもそうですし、そういう部分はやっていると思います」。
これまで盗塁する際、意識していることについてピッチャーとの駆け引き、タイミングが大事と話してきた。そこにプラス今季は何かを加えたりしているのだろうかーー。
「特別ないですし、試合前に映像なり、しっかり準備して塁上で確認しながらというのはあります」。
映像でのチェックポイントについては「いろいろたくさんあるので、はい」と多くを語らなかったが、岡の中で重点に置いている部分があるようだ。
センターの守備で意識すること
守備面では昨季はレフトで56試合、センターで43試合、ライトで40試合の出場だったが、今季はレフトで8試合、センターで24試合、ライトで7試合とセンターを守ることが増えた。(試合途中にポジション変更も出場に含んでの計算)
4月23日のソフトバンク戦では山川穂高が左中間に放った打球をスライディングキャッチすれば、4月27日の楽天戦では村林一輝のセンター前に落ちる打球でスタートの遅れた一塁走者・小郷裕哉を二塁で刺した。
両翼に比べて、センターのポジションで意識することはあるのだろうかーー。
「センターが(外野の)中心になるので、しっかり声がけもそうですし、自分の捕れる球を積極的に捕りにいこうというのがセンターだと思います。そういうのはあります」。
昨季はシーズン途中からスタメンで出場する機会が増えたが、今季は開幕からスタメンで出場する。「走攻守全てにおいてアピールしていかないといけないですし、そのほかにも若い子が多いので、しっかり声掛けをしていきたいと思います」。“打って”、“走って”、“守って”、チームの勝利に貢献していく。
取材・文=岩下雄太