「去年監督が大事なゲームになればなるほどグッドくらいでいい、ベストじゃなくてグッドくらいがいいんだと」。
ロッテの澤田圭佑は、去年吉井理人監督から言われた“BEST”より“GOOD”くらいの方がいいというのを実践している。
「今まで大事な試合を120%、200%くらいの感じで投げていたんですよ。どういう感じと思ってもわからなくて、去年は全試合200%くらいで投げていましたね。今年は1年間あるのでオープン戦から振り切ったパフォーマンスではなくて、自分のその日の最低のレベルをどれだけ上げられるかを意識して投げています」。
そう言われてみると、今年の澤田の投球は力一杯投げていた昨季とは違う印象を受ける時もある。
「そうやと思います。これでどんどん試合数を重ねていって、体も噛み合って順位も上になってくると200%でいくんですけど、今は最低レベルの75%とか最低限のレベルをどれだけ良くできるかを意識しています」。
シーズン通して投げ抜くため、そしてリーグ優勝を争うシーズン最終盤を見据えて、今はGOODの状態の中でどれだけ良いパフォーマンスを発揮できるかを考えて投げている。
その中で今年は2月の対外試合から6試合・6イニングを投げ、3被安打、3奪三振、1与四球、無失点(※楽天モンキーズとの練習試合、二軍の春季教育リーグは含まない)とほぼ完璧に抑え込み開幕を迎え、開幕後も初登板となった3月31日の日本ハム戦から4月27日の楽天戦にかけて8試合連続無失点。現在11試合に登板して、1勝0敗3ホールド、防御率1.80と抜群の安定感を誇っているのは立派だ。
4月の取材で「スライダーも監督が大きい方が空振りが取れるから、大きいスライダーとナックルカーブを投げていった方がいいとPayPayドームの時に言ってくれて、そこからスライダーも大きくしてナックルカーブも場面を見て使っている感じです」と話していたナックルカーブ、縦気味に落ちるスライダーについては現在どういう状態なのだろうかーー。
ナックルカーブは4月16日の取材で「まだ全然完成していない」と話していたが、5月6日の取材でも「今はまだ練習中」と、シーズン最終盤の大事な時期に自信を持って投げるためさらに精度を高めていく。縦に落ちるスライダーも実戦で投げており、5月3日の楽天戦では平良竜哉を1ストライクから132キロの縦に落ちるスライダーで左飛に打ち取った。
プロである以上、チームの勝利のため、個人成績を残すため、今がもちろん大事だが、澤田圭佑はその先、リーグ優勝を争う大事な時期に最高の投球をするための準備を着々と進めている。
取材・文=岩下雄太
ロッテの澤田圭佑は、去年吉井理人監督から言われた“BEST”より“GOOD”くらいの方がいいというのを実践している。
「今まで大事な試合を120%、200%くらいの感じで投げていたんですよ。どういう感じと思ってもわからなくて、去年は全試合200%くらいで投げていましたね。今年は1年間あるのでオープン戦から振り切ったパフォーマンスではなくて、自分のその日の最低のレベルをどれだけ上げられるかを意識して投げています」。
そう言われてみると、今年の澤田の投球は力一杯投げていた昨季とは違う印象を受ける時もある。
「そうやと思います。これでどんどん試合数を重ねていって、体も噛み合って順位も上になってくると200%でいくんですけど、今は最低レベルの75%とか最低限のレベルをどれだけ良くできるかを意識しています」。
シーズン通して投げ抜くため、そしてリーグ優勝を争うシーズン最終盤を見据えて、今はGOODの状態の中でどれだけ良いパフォーマンスを発揮できるかを考えて投げている。
その中で今年は2月の対外試合から6試合・6イニングを投げ、3被安打、3奪三振、1与四球、無失点(※楽天モンキーズとの練習試合、二軍の春季教育リーグは含まない)とほぼ完璧に抑え込み開幕を迎え、開幕後も初登板となった3月31日の日本ハム戦から4月27日の楽天戦にかけて8試合連続無失点。現在11試合に登板して、1勝0敗3ホールド、防御率1.80と抜群の安定感を誇っているのは立派だ。
ナックルカーブは?
4月の取材で「スライダーも監督が大きい方が空振りが取れるから、大きいスライダーとナックルカーブを投げていった方がいいとPayPayドームの時に言ってくれて、そこからスライダーも大きくしてナックルカーブも場面を見て使っている感じです」と話していたナックルカーブ、縦気味に落ちるスライダーについては現在どういう状態なのだろうかーー。
ナックルカーブは4月16日の取材で「まだ全然完成していない」と話していたが、5月6日の取材でも「今はまだ練習中」と、シーズン最終盤の大事な時期に自信を持って投げるためさらに精度を高めていく。縦に落ちるスライダーも実戦で投げており、5月3日の楽天戦では平良竜哉を1ストライクから132キロの縦に落ちるスライダーで左飛に打ち取った。
プロである以上、チームの勝利のため、個人成績を残すため、今がもちろん大事だが、澤田圭佑はその先、リーグ優勝を争う大事な時期に最高の投球をするための準備を着々と進めている。
取材・文=岩下雄太