「ここの所調子がそんなにだったんですけど……」
DeNAは19日、本拠地での中日戦に2-3で敗戦。11安打を放つ猛攻も要所でつながりを欠き、カード3連勝を逃してしまった。
ここまで全試合に出場していた牧秀悟に代わり、この日は4番に筒香嘉智が大抜擢される。およそ5年ぶりにかつての定位置に帰還した筒香だったが、初回にいきなり二死三塁のチャンスで打席を迎えると、6球粘った末に見逃し三振に倒れてしまった。
取り返したい筒香は3回は一死一塁から四球でチャンスを拡大すると、6回と8回にはいずれも先頭で二塁打と安打を放ち、チャンスメークに成功。特に8回は二塁まで進塁したのちに代走を送られたが、その後の山本祐大の右安打で得点につながるなど、要所で渋い役割を果たした一日となった。
21打席ぶりに安打を放った横浜の大砲については、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で番組MCを務めた岩本勉氏も「ここの所調子がそんなにだったんですけど……2安打!」と話題に。
同じく出演した笘篠賢治氏は「やっぱりアメリカに行く前の筒香のイメージをずっと持って見ているんですけど」と切り出すと、「まだトップに行く時の体のねじりがね、浅く感じてしまうんですよ」と渡米前後の打撃フォルムを比較しながら分析。
続けて「だから外側をきっちり攻められるとキツいな、とか真ん中近辺から内側は対処できるんですけど……」とまとめ、外角への対応力をふまえつつ現状の課題点を指摘した。
渡米前後で打撃スタイルやフォームにどのような変化が生じたかは不明だが、少なくとも本塁打を量産していた渡米前の姿と比較すると打撃に向上の余地は残されているのかもしれない。不動の4番だった牧を欠く中で筒香にかかる期待は大きいだけに、これからの本領発揮を待ちたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』