「こういった打撃を見せてくれると……」
ヤクルトは30日、本拠地でのロッテ戦に3-3で引き分け。「2番・二塁」でスタメン出場した山田哲人は本塁打を含む4打数2安打1打点の活躍だった。
2点を先制された直後の初回、一死から打席に向かった山田は内角のツーシームを中前に落とすと、続く長岡秀樹の二塁打で一塁から俊足を飛ばし一気に本塁に生還する。
さらに続く3回にはまたも一死で、2球目の浮いたフォークを見逃さずに強振し、左翼席へ2号同点本塁打を叩き込む。高校時代のライバル・中村奨吾が放った本塁打に負けじと山田らしい大きな放物線を描いた一打でチームを同点に導いた。
その後は8回の守備で交代してベンチに下がった山田だったが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では16試合に本塁打を放ったチームリーダーの姿が話題になった。
出演した笘篠賢治氏が「こういったバッティングを見せてくれると、やっぱりこう……クリーンナップ。ここにいてもらいたくなりますけれどもね」と定位置への帰還に期待を寄せながら称えると、番組MCを務めた野村弘樹氏も「5番を打って欲しいですよね」とコメント。
ヤクルトは現在長岡秀樹やドミンゴ・サンタナなどが好調を維持しており、クリーンナップからは少し外れた打順で出場しているが、これについてヤクルトOBの五十嵐亮太氏は「3番の長岡はちょうどいいですし、4番は目指せない。多分1、2番はシーズンを通して誰がフィットするかを探しながらになると思うので、その時その時でいい選手がハマってくれればいいんじゃないかな」と語り、今後も上位打順での起用が続く可能性もあり得るとの見方を示した。
最下位に沈むヤクルトだが、村上宗隆を中心に破壊力のある打者がそろっているだけに、切り込み隊長役の不在に悩まされている。現在は丸山和郁が奮闘しているが、足と打撃を兼ね備えた山田が打順上位に食い込んでくる日もあるのかもしれない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』