2024.06.08 14:00 | ||||
広島東洋カープ | 1 | 終了 | 3 | 千葉ロッテマリーンズ |
マツダスタジアム |
● 広島 1 - 3 ロッテ ○
<2回戦・マツダスタジアム>
「朗希が頑張っているので、1点でも多く点を取りたかった。タイムリーになってくれて良かったです」。
ロッテの佐藤都志也は6回に追加点となる適時打を放つなど3安打1打点1四球と全打席で出塁し、守っても先発・佐々木朗希をはじめ投手陣を1失点にまとめる好リードで勝利に大きく貢献した。
2-1の6回に追加点となるきっかけの安打を放ったのは、佐々木朗、佐藤都と同期ドラフトでプロ入りした髙部瑛斗だった。このイニングの先頭で迎えた髙部は、2番手・森浦大輔のストレートを弾き返すと、俊足を飛ばして一塁への内野安打で出塁。二死二塁で打席が回ってきた佐藤は、森浦が1ボールから投じたカーブをセンター前に放ち、二塁走者・髙部は3点目のホームを踏んだ。
2022年の取材では佐藤は「髙部が出て、自分が返すというのが一番の理想と思っているので、それができれば一番いいかなと思います」と話していた中で、髙部が出塁して佐藤が還して得点を奪った。
“打てる捕手”としてプロ入りから期待されてきた佐藤は、2月の石垣島春季キャンプから村田修一打撃コーチと一緒に、“前に突っ込まない意識づけ”、“イメージの仕方”を継続して取り組む。
3月9日の取材では「やろうとしてやっていることを試している途中なので、いいとか悪いとかはわからないですけど、やろうとしていることが良い方向につながっているのは確かなことなので、はい」とし、「今までやってきたこと違うことをやっているので、気持ち悪いと感じることもあるんですけど、でもそれが慣れていけば自分のモノになってくると思うので、そこをどれだけ自分のモノにできるかというところだと思います」と話していた。
開幕から安打を量産し4月16日終了時点で打率.414をマーク。取り組んできたことが成果として現れているように見えた。4月17日の取材で高打率の要因について訊くと、「たまたまヒットになっているだけ。去年に比べてミスショットが少なくなってきている。変なポップフライが少ないので、そういった意味ではアプローチ、コンタクト率が去年より上がっているので、いい方向に向かっているんじゃないかなと思います」と分析した。
「満足せず、自分のやるべきこと、やってきたことから外れないようにやるだけかなと思います」とし、「変に迎えに行ったりとかしていないので、球を呼び寄せて打つことができている」と話していた。
4月終了時点で打率.385だったが、5月は一転して打率.224と下がった。6月2日の取材で佐藤は「徐々に落ちてはいますけど、自分の頭でやりたいことと体の一致が今できていない状態。やりたいことをできていない体の状態というのもあると思うので、そこをなんとか早く一致させられるようにしたい。体のケアを含めてやりたい」と、自分が頭に思い描いたことを体で表現できていなかった。それでも同日の阪神戦から3試合連続安打を放つと、7日の広島戦は無安打も、8日の試合で3安打。6月は6試合だが月間打率.368だ。
守備面で考える時間が多く、そこが打撃にも影響を及ぼしたりしていないのだろうかーー。
「僕の中ではそこは別だと思っているので、守備で大変な時もありますけど、バッティングはバッティングなので。そこは何も関係ないかなと思います」。
“打てる捕手”として、佐藤のバットにかかる期待は大きい。「バットでは出塁してチャンスで打点を挙げてピッチャーを助けられるように頑張りたいと思います」。攻守に頼もしくなってきた。
取材・文=岩下雄太
<2回戦・マツダスタジアム>
「朗希が頑張っているので、1点でも多く点を取りたかった。タイムリーになってくれて良かったです」。
ロッテの佐藤都志也は6回に追加点となる適時打を放つなど3安打1打点1四球と全打席で出塁し、守っても先発・佐々木朗希をはじめ投手陣を1失点にまとめる好リードで勝利に大きく貢献した。
2-1の6回に追加点となるきっかけの安打を放ったのは、佐々木朗、佐藤都と同期ドラフトでプロ入りした髙部瑛斗だった。このイニングの先頭で迎えた髙部は、2番手・森浦大輔のストレートを弾き返すと、俊足を飛ばして一塁への内野安打で出塁。二死二塁で打席が回ってきた佐藤は、森浦が1ボールから投じたカーブをセンター前に放ち、二塁走者・髙部は3点目のホームを踏んだ。
2022年の取材では佐藤は「髙部が出て、自分が返すというのが一番の理想と思っているので、それができれば一番いいかなと思います」と話していた中で、髙部が出塁して佐藤が還して得点を奪った。
打てる捕手
“打てる捕手”としてプロ入りから期待されてきた佐藤は、2月の石垣島春季キャンプから村田修一打撃コーチと一緒に、“前に突っ込まない意識づけ”、“イメージの仕方”を継続して取り組む。
3月9日の取材では「やろうとしてやっていることを試している途中なので、いいとか悪いとかはわからないですけど、やろうとしていることが良い方向につながっているのは確かなことなので、はい」とし、「今までやってきたこと違うことをやっているので、気持ち悪いと感じることもあるんですけど、でもそれが慣れていけば自分のモノになってくると思うので、そこをどれだけ自分のモノにできるかというところだと思います」と話していた。
開幕から安打を量産し4月16日終了時点で打率.414をマーク。取り組んできたことが成果として現れているように見えた。4月17日の取材で高打率の要因について訊くと、「たまたまヒットになっているだけ。去年に比べてミスショットが少なくなってきている。変なポップフライが少ないので、そういった意味ではアプローチ、コンタクト率が去年より上がっているので、いい方向に向かっているんじゃないかなと思います」と分析した。
「満足せず、自分のやるべきこと、やってきたことから外れないようにやるだけかなと思います」とし、「変に迎えに行ったりとかしていないので、球を呼び寄せて打つことができている」と話していた。
4月終了時点で打率.385だったが、5月は一転して打率.224と下がった。6月2日の取材で佐藤は「徐々に落ちてはいますけど、自分の頭でやりたいことと体の一致が今できていない状態。やりたいことをできていない体の状態というのもあると思うので、そこをなんとか早く一致させられるようにしたい。体のケアを含めてやりたい」と、自分が頭に思い描いたことを体で表現できていなかった。それでも同日の阪神戦から3試合連続安打を放つと、7日の広島戦は無安打も、8日の試合で3安打。6月は6試合だが月間打率.368だ。
守備面で考える時間が多く、そこが打撃にも影響を及ぼしたりしていないのだろうかーー。
「僕の中ではそこは別だと思っているので、守備で大変な時もありますけど、バッティングはバッティングなので。そこは何も関係ないかなと思います」。
“打てる捕手”として、佐藤のバットにかかる期待は大きい。「バットでは出塁してチャンスで打点を挙げてピッチャーを助けられるように頑張りたいと思います」。攻守に頼もしくなってきた。
取材・文=岩下雄太