投手犠打、二死から得点……多彩な攻撃
中日は9日、本拠地での楽天戦に3-1で勝利。先発の松葉貴大が5回1失点と試合を作ると、打線も効果的に加点し、最後はライデル・マルティネスが19セーブ目。投打が噛み合い本拠地で連敗を止めた。
1点ビハインドの4回、移籍後本拠地初スタメンの板山祐太郎の二塁打などで無死一・三塁のチャンスを作ると、村松開人が犠飛を放ち同点に追いつく。さらに二死二塁からこの日1番のオルランド・カリステが左適時打を放ち、一気に逆転に成功した。
さらに続く5回にも二死から四球、さらに板山のこの日3本目の安打でまたも一・三塁の局面を作ると、ここで打席に立った宇佐見真吾が左適時打でダメ押しに成功。下位打線が繋がり、中盤で主導権を奪い返した。
その後は4投手の継投で逃げ切った中日だが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した坂口智隆氏は「本当に形が良かった」と打撃陣の働きに注目した。
この日は2本の適時打に犠飛、さらに犠打をきっちり決めるなど要所で繋がりを見せた中日打線だが、坂口氏は「欲しい所で積極的にスイングを仕掛けられて。こういう点の取り方は効率がいいと言いますか、チームにリズムを生みますよね」と様々な形で攻撃を仕掛けた打線を高評価。
中でも5回の攻撃を「こんな形がこの広い球場ではすごく大事になってくる」と語り、二死から四球と安打で繋げて点を奪った打線の粘りを称賛した。
本拠地6連戦での戦いを2勝4敗と負け越してしまった中日だが、それでもこの日の攻撃が明日への明るい材料になった事は確か。坂口氏は最後に「こういうのが出来ると、強力な投手陣がもっともっと活きてくる。課題でもありますけど、こういう風に得点を積み重ねていって欲しいですね」とエールを送り締めくくった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』