2024.06.16 14:00 | ||||
千葉ロッテマリーンズ | 7 | 終了 | 2 | 中日ドラゴンズ |
ZOZOマリン |
○ ロッテ 7 - 2 中日 ●
<3回戦・ZOZOマリン>
「初回には点を取られたけど、その後は試合を作って野手の方もバッティングでも守備でもすごく助かったプレーがあったので、7回まで投げ切ることができてよかったよ」。
ロッテのC.C.メルセデスは16日の中日戦に先発し、7回・107球を投げ、4被安打、5奪三振、1与四球、2失点で5月25日のソフトバンク戦以来となる2勝目を手にした。
メルセデスは初回先頭の大島洋平にいきなり二塁打を打たれると、一死後、カリステにライトへの犠飛で先制を許す。それでも、2回に打線が上田希由翔の適時二塁打、友杉篤輝のスクイズが決まり2点を奪い逆転に成功。直後の3回表、メルセデスは危なげなく3人で片付けた。
しかし、2-1の4回先頭のカリステに四球を与えると、一死一塁から高橋周平にライト前に運ばれ一、三塁とピンチを招く。板山祐太郎を遊ゴロに打ち取ったように見えたが、ショート・友杉篤輝からの二塁送球を二塁・藤岡裕大が捕球ミス。その間に二塁走者の生還を許し同点に追いつかれた。ここで踏ん張るのが今年のメルセデス。山本泰寛を投直、宇佐見真吾を二ゴロで最少失点に切り抜けた。
2-2の5回は三者凡退に抑えると、その裏ポランコの2ランで再びリードをもらい、6回も中日打線を3人で打ち取った。4-2の7回は簡単に2アウトとしたが、宇佐見、代打・福永裕基の連打で二、三塁と得点圏に走者を背負う。それでも、大島を二ゴロに仕留め、メルセデスはこの回を投げ切ったところでマウンドを降りた。7-2の8回は鈴木昭汰、9回は澤村拓一のリレーで逃げ切り、メルセデスは嬉しい2勝目。防御率も試合前の1.45から1.43と良化し、リーグトップをキープした。
今季に向けて「体力の部分が自分にはまだまだ足りないと思っていたので、体力強化を努めてやってきました。また、(新たに)パワーと体力というところを意識して、このオフは調整してきました」と体力強化をメインに自主トレを励んできたメルセデスは、11試合に先発して、QS(6回以上3自責点以内)を9試合で達成し、5月25日のソフトバンク戦から4試合連続でQSをクリア。今季11試合全てで5イニング以上を投げており、非常に安定した投球を見せている。
安定した投球ができている要因について「しっかり準備してきたこと、練習してきたことがここまでの結果につながっていると思います」と分析する。
また、今季のメルセデスの特徴のひとつとして奪三振数が多い。移籍初年度となった昨季は116回1/3を投げ、58奪三振だったが、今季は69イニングを投げてすでに昨季の58奪三振に迫る56奪三振だ。
奪三振が多い理由についても「しっかり自分の投球、アグレッシブに投げれていることが要因です」と教えてくれた。
小島和哉、種市篤暉、佐々木朗希、西野勇士とともに先発を引っ張る中で、開幕から存在感を見せるメルセデス。この先も「ここまでと同様に同じような投球をしてチームに貢献したいです」と決意した。
(メルセデス投手通訳=千葉ロッテマリーンズ・阿久津英之通訳)
取材・文=岩下雄太
<3回戦・ZOZOマリン>
「初回には点を取られたけど、その後は試合を作って野手の方もバッティングでも守備でもすごく助かったプレーがあったので、7回まで投げ切ることができてよかったよ」。
ロッテのC.C.メルセデスは16日の中日戦に先発し、7回・107球を投げ、4被安打、5奪三振、1与四球、2失点で5月25日のソフトバンク戦以来となる2勝目を手にした。
メルセデスは初回先頭の大島洋平にいきなり二塁打を打たれると、一死後、カリステにライトへの犠飛で先制を許す。それでも、2回に打線が上田希由翔の適時二塁打、友杉篤輝のスクイズが決まり2点を奪い逆転に成功。直後の3回表、メルセデスは危なげなく3人で片付けた。
しかし、2-1の4回先頭のカリステに四球を与えると、一死一塁から高橋周平にライト前に運ばれ一、三塁とピンチを招く。板山祐太郎を遊ゴロに打ち取ったように見えたが、ショート・友杉篤輝からの二塁送球を二塁・藤岡裕大が捕球ミス。その間に二塁走者の生還を許し同点に追いつかれた。ここで踏ん張るのが今年のメルセデス。山本泰寛を投直、宇佐見真吾を二ゴロで最少失点に切り抜けた。
2-2の5回は三者凡退に抑えると、その裏ポランコの2ランで再びリードをもらい、6回も中日打線を3人で打ち取った。4-2の7回は簡単に2アウトとしたが、宇佐見、代打・福永裕基の連打で二、三塁と得点圏に走者を背負う。それでも、大島を二ゴロに仕留め、メルセデスはこの回を投げ切ったところでマウンドを降りた。7-2の8回は鈴木昭汰、9回は澤村拓一のリレーで逃げ切り、メルセデスは嬉しい2勝目。防御率も試合前の1.45から1.43と良化し、リーグトップをキープした。
安定した投球の要因
今季に向けて「体力の部分が自分にはまだまだ足りないと思っていたので、体力強化を努めてやってきました。また、(新たに)パワーと体力というところを意識して、このオフは調整してきました」と体力強化をメインに自主トレを励んできたメルセデスは、11試合に先発して、QS(6回以上3自責点以内)を9試合で達成し、5月25日のソフトバンク戦から4試合連続でQSをクリア。今季11試合全てで5イニング以上を投げており、非常に安定した投球を見せている。
安定した投球ができている要因について「しっかり準備してきたこと、練習してきたことがここまでの結果につながっていると思います」と分析する。
また、今季のメルセデスの特徴のひとつとして奪三振数が多い。移籍初年度となった昨季は116回1/3を投げ、58奪三振だったが、今季は69イニングを投げてすでに昨季の58奪三振に迫る56奪三振だ。
奪三振が多い理由についても「しっかり自分の投球、アグレッシブに投げれていることが要因です」と教えてくれた。
小島和哉、種市篤暉、佐々木朗希、西野勇士とともに先発を引っ張る中で、開幕から存在感を見せるメルセデス。この先も「ここまでと同様に同じような投球をしてチームに貢献したいです」と決意した。
(メルセデス投手通訳=千葉ロッテマリーンズ・阿久津英之通訳)
取材・文=岩下雄太