交流戦最後の試合で大胆起用
日本ハムが阪神にサヨナラ負け。交流戦の最終戦を勝利で飾ることができなかった。しかし新庄監督が思い切って起用した、ドラフト1位の細野晴希と同2位の進藤勇也捕手の22歳のルーキーバッテリーが、甲子園で鮮烈なデビューを果たした。
細野は初回から155キロをマークする自慢のストレートを軸に、スライダーやフォークなどの変化球も冴え、3回までパーフェクトピッチングを披露。しかし4回二死から渡邉 諒に初安打を許すと、5回には先頭の前川右京に初四球を与え、続く森下翔太にはセンター前と無死一・三塁のピンチを迎える。続く梅野隆太郎のスクイズは上手く阻止したが、小幡竜平にも四球を許したところで新庄監督が交代を決断した。後を託した宮西尚生が1本タイムリーを許すも1失点でしのぎ、最終的には4回1/3回を78球、被安打2、奪三振6、与四球2、失点1の内容となった。
フレッシュなバッテリーに関して、18日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた大矢明彦氏は「まず今日の試合にこのルーキーのバッテリーを使うっていうね、 そういうことをやる新庄監督のものすごいファンサービスだなと思いましたね」と大胆な起用にアッパレ。さらに「そして内容もすごく良かったと思いますね」と細野のピッチングを称えた。
また女房役の進藤に「構えがすごくミットが大きく見える。そんなに上体を前かがみにせずに、ミットをすごく、ピッチャーが投げやすいような形で出せてるキャッチャーだなっていうことを1番感じましたね」と元名捕手目線で評価した。
もう一人の解説者・五十嵐亮太氏も「やっぱり2軍で一緒にやってたっていうところなので、細野投手のいいところを知ってるっていうリードだったと思います。 あとキャッチングはもちろん、落ち着いてサインを出して、しっかりとリードしたんじゃないかな」と気心知れた左腕を上手く牽引したと頷いた。
交流戦最後の試合でデビューし、しっかりとインパクトを残した細野&進藤バッテリー。この先の成長が楽しみだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』