解説陣が語るカープの強さ
広島がヤクルトに5-1と圧勝。このカード早くも勝ち越しを決め、貯金を今シーズン最多タイの8とした。
先発を任された広島の九里亜蓮は、持ち前の打たせて取る丁寧なピッチングで7回を投げ切ると、打線も先制、中押しと効率よく得点。8回は塹江敦哉、9回は森浦大輔がヤクルト打線をしっかりと無失点に抑え込み、危なげなく勝利した。
26日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、ヤクルト先発の小川泰弘の立ち上がりを攻め、初回から2点を奪取した攻撃に着目した。
まずMCを務めた真中満氏が「ノーアウトランナー一塁。ここでね1本のヒットですよね。この野間(峻祥)のヒットで、秋山(翔吾)が 三塁をちゃんと取るんですよね。決してドミンゴ(サンタナ)選手は緩慢なプレーではないと思うんですけども、やっぱり動きがそこまで良くないので、それをうまく突いていった作戦だと思うんです」と考え抜かれたプレーだと分析。さらに「その次のヒットエンドランでも、うまく三塁を取る。これもうまくいくんですよ」と3番に入った上本崇司のレフト前タイムリーの際に、野間が三塁まで進んだことが、その後の小園海斗の犠牲フライにつながったと解説した。
解説として出演した坂口智隆氏も「守備力も全部頭にちゃんと入ってないとできないので、それをこのスターティングメンバー全員ができるっていうところがカープの強さ。そういうのを感じますね」と同意しながら、同時に感心していた。
もうひとりの解説者の斎藤雅樹氏も「一・三塁の形は一番イヤ」と沢村賞投手も思わず顔をしかめるような、相手の嫌がる攻撃を仕掛けるカープ打線。得点のバリエーションが豊富なチームは、やはり強い。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』