勝利まであと1球、ヤンキースファン沈黙
レッドソックスの吉田正尚外野手(30)が5日(日本時間6日)、敵地でのヤンキース戦に「7番・指名打者」で先発出場。2点を追う9回二死二塁の場面で値千金の同点2ランを放った。
勝利まであと1球とし、観客総立ちで沸き返っていたヤンキー・スタジアムが静まり返った。レッドソックスは1-3と2点を追う9回表、頼みの4番・ディバース、続くウォンがいずれも内野ゴロで凡退。あと1アウトを奪われると連勝が「4」でストップするという状況の中、代打のスミスが右前打を放ち望みをつないだ。
この場面で吉田の第4打席。ヤンキースの抑え右腕・ホームズに2球で追い込まれたが、ここからじっくりと粘りフルカウント後の低めシンカーを捉えた。打球は速度103.3マイル(約166キロ)、飛距離405フィート(約123メートル)で右翼席中段に着弾。敵地を沈黙させる起死回生の同点3号2ランとなった。
吉田の本塁打は4月20日(同21日)のパイレーツ戦以来、約2ヵ月半ぶり。負傷者リスト入りから復帰後初ホームランは値千金の一撃となった。