スキーンズがMLB史上初の快挙
ピッチバーグ・パイレーツのポール・スキーンズ投手(22)が現地時間16日、テキサス・レンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールドで行われたオールスターゲームにナショナル・リーグの先発投手として登板。1回を無失点に抑えた。
アメリカン・リーグの先頭打者は、ガーディアンズ所属の日系3世選手、前半戦でMLB全体トップの打率.352をマークしたスティーブン・クワン。カウント0-2から内角高めへ球速99.9マイル(約160.8キロ)のフォーシームを投じ、遊飛に打ち取った。
続く2番はオリオールズ所属、昨季ア・リーグ新人王のガーナー・ヘンダーソン。カウント1-2から外角低めへのシンカーでボテボテの投ゴロに仕留めた。
3番は新天地ヤンキースで23本塁打を放っているフアン・ソト。カウント2-2からの5球目ではこの試合最速となる球速100.1マイル(約161.1キロ)を記録。フルカウントからの7球目、球速100.0マイル(約160.9マイル)のフォーシームを内角いっぱいへ投じるも、惜しくも四球となった。
二死一塁からMLB全体トップの34本塁打を放っているアーロン・ジャッジと対戦。初球、真ん中付近への球速99.7マイル(約160.5)キロのフォーシームで三ゴロに打ち取り、スキーンズに軍配。1イニングを無失点に抑え、オールスターゲーム初出場を終えた。
スキーンズは昨季のMLBドラフトで全体1位指名を受けパイレーツに入団。現地時間5月11日にデビューを果たし、前半戦11試合で6勝0敗、66回1/3を投げて防御率1.90、89奪三振という成績。ドラフト全体1位指名を受けた選手が翌年のオールスターゲームに出場するのは史上初の快挙。MLB1年目の投手がオールスターゲームで先発投手を務めるのは、今回と同じテキサスで開催された1995年の野茂英雄氏以来となった。