初回にいきなり2失点も3回以降はほぼ完璧
今夏のトレードでブルージェイズからアストロズへ移籍した菊池雄星投手(33)が2日(日本時間3日)、本拠地ミニッツメイド・パークでのレイズ戦で新天地デビュー。移籍後初白星の権利は得られなかったものの、6回途中2失点、8者連続含む11奪三振の好投を披露した。
初回、先頭のディアスに初球96.7マイル(約156キロ)でストライクを奪うと本拠地ファンは大歓声。しかし、続く96.5マイル(約155キロ)の直球を左中間へ弾き返され得点圏に走者を背負った。続くカールソンにも初球から直球を続けるも痛打。4球目の96.3マイル(約155キロ)を左翼席へ運ばれいきなり2点を失った。
それでも続く3番・ロー、4番・モレルに対しては、スライダーやチェンジアップの変化球も織り交ぜ2者連続三振。2回も先頭打者の出塁を許したが、8番・カバジェロを遊ゴロ併殺に仕留めるなどゼロを刻んだ。
3回からは奪三振ショーを展開。初回に先制2ランを浴びたカールソンに対しては、今度は変化球攻めで空振り三振に仕留めた。ここから圧巻の8者連続奪三振を記録し5回までに早くも10奪三振に到達。早速アストロズファンの心をつかんだ。
2-2の同点で迎えた6回は先頭打者に四球を与えたものの、続くカールソンを空振り三振に仕留め11奪三振目をマーク。そのあと二死一塁から再び四球を与えたところで交代となり、マウンドを降りる際は拍手喝采を受け、帽子を取って声援に感謝した。
二死一、二塁のピンチを2番手・スコットが凌ぎ、菊池は5回2/3で95球、3安打2失点、11奪三振3四球の登板結果。勝利投手の権利は得られなかったものの上々の新天地デビューを果たし、ブルージェイズ時代を含めた今季の防御率は4.67となった。