「これが4番の仕事。チームの勝ちに貢献するのが4番バッター」
ヤクルトが中日にサヨナラ勝ち。延長11回の死闘を制し、このカード勝ち越しを決めた。
序盤はヤクルトの誇るドミンゴ・サンタナのタイムリーとホセ・オスナの3ランで試合を優位に進めたが、2点差の8回に投入した木澤尚文が誤算。石川昂弥の犠牲フライに木下拓哉のタイムリー二塁打で逆転を許すと、今季初打席の川越誠司にまでタイムリーを打たれ一挙3点を献上した。しかしその裏に中日の藤嶋健人から、岩田幸宏がプロ初の2点ホームランで同点に追いつくと、延長11回、二死満塁で燕の主砲・村上宗隆が白球をライト前に弾ませ、7-6でサヨナラ勝利を収めた。
お立ち台で「(内山)壮真が決めてくんないかなと思いながら見てたんですけど、三振で死にそうな顔をしてベンチ戻ってきたんで、 僕がカバーしたいなという思いで打席に入りました」と決意を胸に秘め劇打につなげた村上宗隆 に対して、14日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた真中満氏は「前のバッターの内山くんが顔色悪く帰ってきたという、その後の打席なんで、ちょっと力みもあったりすると思うんですけどね」とプレッシャーのかかる場面だと言及。
すると解説者として出演した大矢明彦氏は「最後の最後で1番美味しいとこを持っていったね。これが4番の仕事。チームの勝ちに貢献するのが4番バッターですからね。うまくいかなかった人のカバーが、今日はしっかりできた」と打線の核として、またチームリーダーとしてチームを救うことができたと称賛した。
もう一人の解説者・五十嵐亮太氏は、3月31日に育成から支配下選手登録を勝ち取り、プロ初アーチ&初打点の活躍を見せた岩田に関して「食らいついてやろうっていう気持ちがプレースタイルから見えるのが、見ていて気持ちいいですよね。なんとかしてやるぞ、なんとか出続けるぞっていう気持ちが今はとても大事だと思います。彼みたいな選手が活躍すると、またチームの雰囲気が良くなってくるんじゃないのかなと思います」と今後の活躍に期待した。
苦労人と主砲の活躍で勝利したヤクルト。この勢いを大切に、ここから上に噛みついていく。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』