史上初の「50-50」達成へ王手
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30)が現地時間19日のマーリンズ戦に「1番・指名打者」で先発出場。今季50盗塁目に続き、第4打席で49号本塁打を放った。
マーリンズ先発は4年目右腕カブレラ。初回の第1打席はカウント2-2から甘く入ったチェンジアップを振り抜くと、打球は瞬く間に右中間フェンスへ直撃。打球速度114.6マイル(約184.4キロ)の弾丸二塁打を放つと、その後一死一、二塁となり、4番ウィル・スミスへの初球でダブルスチールに成功。さらに、スミスの犠飛で先制のホームを踏んだ。
2回表、二死一、二塁の好機で迎えた第2打席はカウント1-0から外角低めのチェンジアップを振り抜き、リードを2点に広げる右前適時打。なおも一、三塁とすると、続くムーキー・ベッツへの2球目で今季51個目の盗塁に成功した。
4点リードで迎えた3回表、二死一、三塁での第3打席は2番手左腕ベネツィアーノと対戦。フルカウントから内角高めのフォーシームを弾き返し、左中間を破る2点適時二塁打。果敢に三塁を狙った大谷はタッチアウトとなったが、今季7月2日以来の1試合3安打を記録した。
そして6回表、一死一塁で迎えた第4打席で豪快な一発。3番手右腕ソリアーノに対し、カウント0-1から低めのスライダーを完璧に捉えると、打球速度111.2マイル(約179.0キロ)、飛距離438フィート(約134メートル)の放物線を描いて右翼2階席に着弾。2試合ぶりの49号2ランを放ち、2001年にショーン・グリーンが記録した球団シーズン最多本塁打に並んだ。
勝利すれば自身初のプレーオフ進出がかかる試合でここまで4打数4安打、5打点、2盗塁の大暴れ。日本人選手では2001年のイチロー氏以来23年ぶりにシーズン50盗塁の大台に到達。今季153試合目で「49本塁打-51盗塁」としている。