起死回生の53号同点アーチ
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30)が現地時間22日のロッキーズ戦に「1番・指名打者」でフル出場。第5打席で53号本塁打を放った。
ロッキーズ先発は8年目右腕センザテーラ。3点を追う初回の第1打席は、フルカウントから真ん中付近のフォーシームを弾き返し、左前安打で出塁。続くムーキー・ベッツの安打で無死一、二塁とチャンスを作ったが、3番フレディ・フリーマンが併殺打、4番テオスカー・ヘルナンデスが空振り三振に倒れて無得点に終わった。
4点ビハインドの3回裏、一死一塁での第2打席はフルカウントから低めのフォーシームを捉え、右前安打。一、三塁とチャンスを拡大すると、続くベッツの4球目で54個目の盗塁に成功。ベッツの四球で満塁の絶好機を迎えたが、フリーマンが2打席連続の併殺打に倒れ、この回も無得点に終わった。
5回裏の第3打席はカウント1-0から内角低めのチェンジアップを捉えるも、一塁手正面へのゴロで凡退となった。
7回裏、キケ・ヘルナンデスの11号2ランで2点差とした直後の第4打席は3番手右腕ヒルと対戦。外角低めのチェンジアップを初球打ちで右前に運ぶと、続くベッツへの初球ですぐさま二塁を陥れ、今季55盗塁目をマーク。二死の後、フリーマンの中前適時打で本塁に生還し、1点差に詰め寄った。
1点を追う9回裏、先頭打者として迎えた第5打席は6番手右腕ハルボーセンと対戦。カウント2-1から低めのスプリットを振り抜くと、打った瞬間ベンチへ右手を振り上げた。2試合ぶりの53号同点ソロを右中間へ運び、山本由伸の黒星を帳消しにすると、ベッツが19号ソロで2者連発。逆転サヨナラ勝利を収めた。
この試合の大谷は5打数4安打、1本塁打、1打点、2盗塁の活躍。今季成績を打率.301、53本塁打、123打点、55盗塁に向上。今季128得点目を記録し、2001年にイチロー氏が記録した日本人選手のシーズン最多得点記録を更新。また、同じく2001年の日本人選手シーズン最多56盗塁に王手をかけている。