○ タイガース 4 － 1 ホワイトソックス ●
＜現地時間9月27日　コメリカ・パーク＞

　前田健太投手（36）が所属するア・リーグ中地区のタイガースが27日（日本時間28日）、本拠地でホワイトソックスを下し、10年ぶりのポストシーズン（PS）進出を決めた。一方のホワイトソックスはこれが今季121敗目（39勝）。1962年のメッツ（120敗）を上回り、MLBのシーズン最多敗戦記録を塗り替えてしまった。

　タイガースは0－0で迎えた5回、無死満塁の好機を作り、相手のバッテリーミスと2番・ビアーリングの左犠飛で2点を先取。1点差に迫られ迎えた7回は、3番・グリーンの適時二塁打などで2点を追加した。

　投げては5投手の継投でホワイトソックス打線の反撃を1点に抑え、10年ぶりのPS進出決定に本拠地は熱狂。ブルペンで待機していた前田もすぐさま歓喜の輪に加わり、ヒンチ監督らと労いの抱擁を交わした。

　タイガースはシーズン前半の不調で夏のトレード市場では売り手に回ったものの、若手が次々と台頭し8月以降は快進撃。2試合を残し今季の通算成績は86勝74敗となり、PS進出圏内となるワイルドカード3位以上が確定した。

　試合後には歓喜のシャンパンファイトが行われ、10年ぶりとなるポストシーズン進出を祝福。メジャー9年目の前田は、ドジャース、ツインズ時代に続き、3球団目でも美酒を味わうことになった。

　タイガース1年目の前田は、開幕2戦目の先発を託されるなどシーズン当初はローテーションの一角を担っていたが、不安定な投球が続き7月中旬からリリーフへ配置転換。今季ここまでの通算成績は28試合（16先発）で3勝6敗、防御率5.93となっており、9月はここまで月間防御率3.38をマークしている。