齊藤氏「昨日の経験が良い勉強になった」解説陣が心境の変化に迫る
ソフトバンクは27日、DeNAとの日本シリーズ第2戦目を6-3で勝利した。9回には、前日3失点のオスナが2戦連続で登板。先頭の森敬斗を二ゴロに打ち取ると、続く松尾汐恩を三ゴロ、桑原将志を右飛と三者凡退に抑え、セーブを挙げた。
3失点の乱調から一転、この日は1回無失点と好投したオスナ。27日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』に出演した齊藤明雄氏は、前日の投球と比較して「昨日は足を上げて投げてバランスを崩し、背中が見えるシーンが多かったが、今日は全く崩れていなかった。自分の指先からボールが離れるのがちゃんと見えているという投球だった。だからカットボールも変化しているし、真っ直ぐも自分の思う所に投げられていた。昨日の経験が良い勉強になったのでは」と分析した。
また、谷沢健一氏はオスナの心境について「昨日は5-0という楽な展開で行かせてもらった。でもこの点差が、はっきり言って締まりのない投球に繋がった。今日は6-3でセーブのかかる試合だったから、昨日の轍は踏まないという意識があっただろう」と語った。
さらに岩本勉氏は「昨日のインタビューで小久保監督が、9回に得点が入り気持ちの揺らぎがあったのではと擁護してくれた。オスナも絶対通訳から聞いているはずだから、それを正解にしなければいけないというミッションを持っていたのではないか。これだけワイルドで大胆な投手だが、その大胆さが大雑把さに繋がることがある投手。今日は慎重に、自分の持ち味とはということをもう一度考えて投げているように見えた」と前日からの変化に言及。谷沢氏が「昨日のソフトバンクの9回の3得点は、オスナにとっては邪魔だった」と苦笑すると、岩本氏は「でも今日の投球で、俺の調子は崩れていないんだというしっかりとした気持ちで福岡に帰れる」と本拠地での登板にも太鼓判を押した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』