東のシーズン被打率は右が.221、左は.274

　SMBC日本シリーズ2024第3戦はDeNAが4－1で勝利。ソフトバンクは今シリーズ初黒星を喫し、通算成績は2勝1敗となった。

　ソフトバンク打線はDeNA先発・東克樹に対し、7回までに10安打を記録するも1得点止まり。投手陣は計8四球と制球難を露呈し、同点の5回に2番手で登板し、一死しか奪えず2点を失った大津亮介が敗戦投手となった。

　ソフトバンクの日本シリーズでの黒星は、広島と戦った2018年の第2戦以来。同第3戦から続いていた日本シリーズの連勝は「14」で止まった。

　この日は左腕・東対策で1番にジーター・ダウンズ、7番に正木智也をスタメンで起用したが、ダウンズは4打数無安打、正木は3打数無安打に倒れ両選手とも途中交代。6番に入った今宮健太が3打数2安打と快音を重ねたものの、4番・山川穂高は3打数無安打、8番・甲斐拓也も3打数無安打に封じられ、スタメン右打者の計5人で7回まで続投した東に計16打数2安打に抑え込まれた。

　この結果に29日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』に出演した坂口智隆氏は「1番に入ったダウンズ選手は、インコースに食い込んでくるボールに対し少し苦しいのかなという部分を見せてしまった。山川選手に関しては打球が上がらなかった。左投手に対し、右バッターにもう少しつながりが出ればよかったのかなと思う」と解説。元々、精度の高いチェンジアップを操る東は右打者に対するシーズン被打率が.221、左打者に対ししては同.274と右打者に強く、左の2番・柳田悠岐、3番・栗原陵矢、そしてスタメンに復帰した5番・近藤健介の3人は揃ってマルチ安打を記録した。

　番組MCの高木豊氏は「シーズン中、ソフトバンクの強さって下位打線から上位へのつながりにあると思っていた。シャレじゃないけど、（今日は）甲斐が抑えられた」と、4回と6回の好機で、いずれもフライアウトに倒れた甲斐の打撃内容について言及。「甲斐に一本出ていたらどうなっていたか分からなかった。甲斐が打つ、打たないは、今後の戦いの中でも大きなポイントになると思う」と続けると、解説者として出演した館山昌平氏は「甲斐選手は今日、（先発の）スチュワート投手のことでいっぱいいっぱいだった可能性はありますよね」と擁護した。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』