「初回に柳田を三振に取ったんですよ。これがすごく大きかった」
DeNAがソフトバンクに快勝。敵地福岡で連勝し、対戦成績を2勝2敗の五分に戻した。
DeNAのアンソニー・ケイとソフトバンクの石川柊太がともに好投し、スコアレスで迎えた4回、タイラー・オースティンのソロでDeNAが先制すると、7回には宮﨑敏郎のソロから桑原将志とオースティンのタイムリーで一挙4点を奪いリードを5点に広げた。投げてはケイが7回無失点の快投を披露し、8回は坂本裕哉、9回はJB.ウェンデルケンのリレーで抑え切った。
三浦監督も「ほんとに抜群に良かったですし、真っすぐも変化球も、もう最高のピッチングをしてくれました」と絶賛した先発のケイについて、30日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した大矢明彦氏は「少しボールが高かったんだけど、力があって。初回に柳田(悠岐)を三振に取ったんですよ。これがすごく大きかったですね」とトップバッターを打ち取ったことで波に乗ったと分析。
続けて「追い込んでからのスライダーね。このパターンが最初から決まったんで、初回に3人空振りの三振を取れました」と最高の立ち上がりと称えた。また最終的に7回無失点と抑えきったことに「前半は真っすぐとスライダーをうまく使ってたと思うんですよね。左バッターが多かったってこともあるんですけども、スライダーと高めの真っすぐのコンビネーションで。でも中盤からはカットボールを上手に使い出したんですね。上手にカウント球で使いだしたんで、余計にソフトバンクのバッターが打ちにくくなりましたね」と配球面も好投の一因とした。
もう一人の解説者の斎藤雅樹氏は「いつもケイが打たれる時は大体フォアボール絡みで、それでしかも自分でカッカカッカして誰に怒ってんのかわかんないような感じで、常に熱い感じになっちゃうんですね。それが1番良くないパターンなんですけど、今日はほんとに冷静でした」と精神面にフォーカス。そのうえで「それにはやっぱり戸柱(恭孝)が上手いことリードしたっていうとこだとは思うんですけど、今日は本当に冷静に投げていました」とバッテリーの勝利でもあると頷いた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』