ワールドシリーズで敗れたニューヨーク・ヤンキース

● ヤンキース 6-7 ドジャース ○
<現地時間10月30日 ヤンキー・スタジアム>

 ニューヨーク・ヤンキースがロサンゼルス・ドジャースとのワールドシリーズ第5戦に逆転負け。15年ぶりのワールドシリーズは1勝4敗に終わり、史上最多28度目のワールドシリーズ制覇はならなかった。

 試合前には2009年のワールドシリーズMVP、現在は球団のGM付特別アドバイザーを務めている松井秀喜氏が始球式に登場。捕手ホセ・トレビノに対してノーバウンド投球を披露し、本拠地ファンを熱狂させた。

 試合はシリーズ5戦目にして初めてヤンキースが先制。初回、右腕フラーティに対して一死から2番フアン・ソトが四球を選び、3番アーロン・ジャッジがワールドシリーズ初本塁打となる先制2ラン。苦しむ主砲が待望の一発を叩き込むと、続く4番ジャズ・チザムJr.が2者連発の今季ポストシーズン第3号ソロ。3回裏には5番ジャンカルロ・スタントンが今季ポストシーズン最多の7号ソロを放つなど、崖っぷちのヤンキースが序盤で5点リードを奪った。

 ところが5回表、好投の右腕コールが先頭のキケ・ヘルナンデスにこの試合初安打を許すと、中堅手ジャッジの落球、遊撃手アンソニー・ボルペの悪送球とミスが続いて無死満塁。連続三振で二死に漕ぎ着け、2番ベッツを一塁線へのゴロに打ち取るも、投手コールがベースカバーに入らず適時内野安打となった。さらに3番フリーマン、4番テオスカー・ヘルナンデスに連続適時打を浴び、自責無しの5失点で同点に追いつかれた。

 それでも6回裏、6番手右腕グラテロルから一死一、三塁の好機を作り、5番スタントンがきっちり中犠飛を放って勝ち越し。再び援護を貰ったコールは5回表以外は1安打も許さず、7回二死まで108球の熱投を見せた。

 しかし8回表、3番手右腕トミー・ケンリーが無死満塁と絶体絶命のピンチを招いた。守護神ルーク・ウィーバーを前倒し投入するも、9番ラックス、2番ベッツに2本の犠飛を浴びて2失点。最大5点差から逆転を許し、8回裏には7番手右腕トライネンから一死一、二塁の好機を作るも同点打は出ず。最終回は右腕ビューラーに対して三者凡退に終わり、本拠地でドジャースに胴上げを許した。

 今季のヤンキースは主砲アーロン・ジャッジが58本塁打、144打点で2年ぶりにリーグ2冠を獲得。さらに新加入のフアン・ソトが41本塁打、109打点を記録し、球団63年ぶりとなる“40発コンビ”を形成。リーグ最多本塁打、最多得点の強力打線を武器に2年ぶりの地区優勝を飾った。

 その後、地区シリーズでワイルドカード2番手ロイヤルズ、優勝決定シリーズでは中地区王者ガーディアンズを下すも、今季MLB最高勝率のドジャースには及ばず。2009年以来、15年ぶりとなる世界一には届かなかった。

 過去119回のワールドシリーズにおいて開幕3連敗は24度あり、うち21度が被スイープで決着。残り3度は一矢報いるも第5戦で敗退しており、2勝目を挙げたチームは未だ無かった。今季のヤンキースは第4戦を制し、この試合も大量リードを奪ったが、歴史を覆すことはできなかった。

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ベースボールキング編集部

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