4勝のハマっ子右腕
DeNAの石田裕太郎が2日、球団事務所にて契約更改に臨み「520万アップ」の推定1300万円でサインした。6月9日のソフトバンク戦で初登板初先発で勝利し、連敗中のチームを救う好投を披露。その後も無傷の4連勝と快進撃を続けたが、後半は勝ち星を挙げることは出来ず4勝3敗、防御率3.97でルーキーイヤーを終えた。
プロ1年目に「前半戦一軍でたくさん投げさせていただいて、いい思いもしましたし、苦い思いというか、プロの世界はレベルが高いので。そういった部分でいい経験ができたんじゃないかなと思います」と回想。
具体的には「最初データがない時は、ある程度僕の投球が通用したなっていう部分もありますし、 逆にデータが出たりとか、何回も同じバッターと対戦する部分で少し難しさも感じました」と素直な心境を明かした上で「そこも僕としてはすごいいい経験になりましたし、それを来年に繋げていきたいなと思います」と決意表明した。
来季は「イニングの部分。規定投球回は投げたい」とローテーションの座を奪取することを目標に掲げ「僕の1個目標として、長い現役生活っていうのがあるので。もちろんいい成績は残したいんですけど、いきなり160キロで投げるとかはあんまり求めてないので。 本当に東(克樹)さんの右バージョンみたいな感じになりたい」とチームの絶対的エース左腕をお手本にしていくと明かした。
生粋のハマっ子で、小さな頃からベイスターズファン。いきなりの日本一パレードにも参加し「なかなか経験できることじゃないです。友達だったり、(小・中学校の)先生方も来てくださっててすごい嬉しかった。4勝ですけど、少しはそれに貢献できたのかなっていう部分では本当にありがたく思いますし、すごいいい景色で見させていただきました」と破顔一笑。しかし同時に「来年以降は自分が主軸となって活躍してパレードに参加できたら、もっとすごい嬉しいんだろうなっていうのは感じました」と気を引き締めた。
オフは今シーズンから取り組んでいるウエイトトレーニングを引き続き継続し、新しい変化球にも着手。「ドラフト5位で入れてもらって、ファンの皆様、誰もがあんまり期待してなかったと思うんですけど、そういった意味で逆に裏切れるような選手に今後もなり続けていきたい」との目標を胸に、虎視眈々と先発切符を奪いに行く。
写真・取材・文 / 萩原孝弘