正捕手移籍の影響を討論

　今季ダントツ91勝を挙げリーグ優勝を果たしたソフトバンクは正捕手・甲斐拓也が巨人にFA移籍することが決定。19日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』年末大反省会SPでは来季のソフトバンクは連覇するのかについて討論した。

　「甲斐選手がいなくなってもソフトバンクが優勝する」を○×形式で答える問いに対して総勢8人の解説陣のうち7人が○と回答。

　唯一×と回答した齊藤明雄氏は「チームの主力で扇の要の甲斐がいなくなる。投手陣がそろっていても困ったときにこの球で来いと自信をもって出せる捕手がいるかが心配。投手の方からも捕手をいかに信頼しきれるかというのが違いが出てこないか」とチームを引っ張ってきた正捕手は簡単に代替できるものではないとした。

　現役時代捕手として活躍した大矢明彦氏は○と回答。「今の野球は力のある投手をそろえてねじ伏せていくという野球なので捕手ひとりいなくなっても大丈夫だと思う」と捕手として活躍した経験をもちながらも今の野球では捕手の重要性は高くないと答えた。

　さらに、来年の捕手の展望について話題になると池田親興氏は「来年の捕手は海野が3試合に一回ぐらい出ていて、谷川原が今季怪我をして二軍にいた。そこに渡邉陸、ベテランの嶺井もいる」と陣容を見渡し、「谷川原海野あたりを軸として競争になってくるのでは。甲斐がいなくなるとかえってベテラン捕手の方が困るのではと思う」と海野と谷川原が中心になってくると分析した。

　甲斐拓也の移籍がチームにどのような影響を及ぼすのか、また新しい捕手陣がどのように台頭してくるのか。来季のソフトバンクの戦いぶりに注目が集まる。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』