ロッテのドラフト1位・西川史礁(青山学院大)は、昨年12月1日に行われた契約会見の取材で「開幕スタメンを取りに行くという強い気持ちでやっていくのと、しっかりとシーズン通して出られるように、新人王を目指してやっていきたい」と話せば、今年1月11日の新人合同自主トレの取材でも「本塁打を2桁打つというのが今の自分の立てている目標」と掲げた。
ロッテが本拠地をZOZOマリンスタジアムに移転した92年以降、ロッテの大卒ルーキーで、“開幕スタメン”、“2桁本塁打”、“新人王”を達成した野手を見ていくと、開幕スタメンは高卒では19年の藤原恭大、22年の松川虎生、社会人では97年の小坂誠、10年の荻野貴司、14年の井上晴哉、18年の藤岡裕大と菅野剛士などがいるが、大卒新人となると97年に『8番・捕手』でスタメン出場した青山学院大の先輩・清水将海までさかのぼる。
10年ドラフト1位で東海大から入団した伊志嶺翔大が、プロ1年目の11年に126試合に出場して、打率.261、2本塁打、21打点、32盗塁の成績を残すも、当時開幕スタメンはレフトが大松尚逸、センターが岡田幸文、ライトがサブローだった。14年ドラフト1位で1年目の15年に111試合に出場した中村奨吾も開幕スタメンを掴めなかった。
2桁本塁打はというと、ZOZOマリン移転後、大卒の新人では15年の中村の5本が最多。球団の2桁本塁打を放ったことのある新人はZOZOマリン移転前、50年の戸倉勝城と69年の有藤通世が放った21本塁打、55年の榎本喜八と86年の古川慎一が放った16本塁打の4人だ。ZOZOマリン移転後に高卒、大卒、社会人を含めて2桁本塁打を放った新人はいない。
ZOZOマリン移転後に新人王に輝いた大卒野手はおらず、社会人出身の小坂誠(97年)のみとなっている。ZOZOマリン移転前の野手の新人王は、高卒、大卒、社会人出身にこだわらず見ていくと、55年の榎本喜八、69年の有藤通世の2人。
調べてみると、ZOZOマリン移転後、開幕スタメン、新人王、二桁本塁打のハードルが新人選手にはかなり高いことがわかる。背番号“6”を背負う西川にはぜひ、この3つをクリアし、“常勝軍団”を目指すチームの将来を担うような活躍をしてほしい。
▼ 本拠地ZOZOマリン移転以降ロッテに入団した大卒ルーキーの開幕スタメン
97年 清水将海 8番・捕手
▼ 本拠地ZOZOマリン移転以降ロッテに入団した大卒新人の新人王
なし
▼ 本拠地ZOZOマリン移転以降ロッテに入団した大卒ルーキーの二桁本塁打
なし
▼本拠地ZOZOマリン移転以降ロッテに入団した大卒ルーキーの1年目成績
清水将海(97年)77試 率.169(177-30) 本1 点8 盗0
柳沼 強(97年)一軍出場なし
於保浩己(98年)一軍出場なし
里崎智也(99年)一軍出場なし
喜多隆志(02年)19試 率.220(50-11) 本0 点3 盗0
辻 俊哉(02年)41試 率.207(82-17) 本1 点8 盗0
丸山泰嗣(02年)5試 率.000(3-0) 0本 点0 盗0
田中雅彦(04年)一軍出場なし
大松尚逸(05年)3試 率.143(7-1) 本0 点0 盗0
根元俊一(06年)31試 率.167(54-9) 本0 点1 盗3
神戸拓光(07年)一軍出場なし
伊志嶺翔大(11年)126試 率.261(422-110) 本2 点21 盗32
小池翔大(11年)一軍出場なし
鈴木大地(12年)62試 率.274(135-37) 本0 点11 盗0
加藤翔平(13年)23試 率.154(26-4) 本1 点1 盗0
吉田裕太(14年)50試 率.220(123-27) 本2 点7 盗0
三木 亮(14年)18試 率.176 (17-3) 本0 点0 盗0
中村奨吾(15年)111試 率.230 (269-62) 本5 点21 盗4
寺島寛大(15年)一軍出場なし
柿沼友哉(16年)一軍出場なし
宗接唯人(17年)一軍出場なし
佐藤都志也(20年)60試 率.228 (114-26) 本2 点12 盗0
髙部瑛斗(20年)5試 率.100 (10-1) 本0 点0 盗0
福田光輝(20年)15試 率.087 (23-2) 本0 点0 盗0
小川龍成(21年)20試 率.000 (6-0) 本0 点0 盗2
池田来翔(22年)11試 率.091 (22-2) 本0 点0 盗0
友杉篤輝(23年)64試 率.254 (185-47) 本0 点9 盗9
上田希由翔(24年)21試 率.259(58-15)本0 点7 盗0
取材・文=岩下雄太
ロッテが本拠地をZOZOマリンスタジアムに移転した92年以降、ロッテの大卒ルーキーで、“開幕スタメン”、“2桁本塁打”、“新人王”を達成した野手を見ていくと、開幕スタメンは高卒では19年の藤原恭大、22年の松川虎生、社会人では97年の小坂誠、10年の荻野貴司、14年の井上晴哉、18年の藤岡裕大と菅野剛士などがいるが、大卒新人となると97年に『8番・捕手』でスタメン出場した青山学院大の先輩・清水将海までさかのぼる。
10年ドラフト1位で東海大から入団した伊志嶺翔大が、プロ1年目の11年に126試合に出場して、打率.261、2本塁打、21打点、32盗塁の成績を残すも、当時開幕スタメンはレフトが大松尚逸、センターが岡田幸文、ライトがサブローだった。14年ドラフト1位で1年目の15年に111試合に出場した中村奨吾も開幕スタメンを掴めなかった。
2桁本塁打はというと、ZOZOマリン移転後、大卒の新人では15年の中村の5本が最多。球団の2桁本塁打を放ったことのある新人はZOZOマリン移転前、50年の戸倉勝城と69年の有藤通世が放った21本塁打、55年の榎本喜八と86年の古川慎一が放った16本塁打の4人だ。ZOZOマリン移転後に高卒、大卒、社会人を含めて2桁本塁打を放った新人はいない。
ZOZOマリン移転後に新人王に輝いた大卒野手はおらず、社会人出身の小坂誠(97年)のみとなっている。ZOZOマリン移転前の野手の新人王は、高卒、大卒、社会人出身にこだわらず見ていくと、55年の榎本喜八、69年の有藤通世の2人。
調べてみると、ZOZOマリン移転後、開幕スタメン、新人王、二桁本塁打のハードルが新人選手にはかなり高いことがわかる。背番号“6”を背負う西川にはぜひ、この3つをクリアし、“常勝軍団”を目指すチームの将来を担うような活躍をしてほしい。
▼ 本拠地ZOZOマリン移転以降ロッテに入団した大卒ルーキーの開幕スタメン
97年 清水将海 8番・捕手
▼ 本拠地ZOZOマリン移転以降ロッテに入団した大卒新人の新人王
なし
▼ 本拠地ZOZOマリン移転以降ロッテに入団した大卒ルーキーの二桁本塁打
なし
▼本拠地ZOZOマリン移転以降ロッテに入団した大卒ルーキーの1年目成績
清水将海(97年)77試 率.169(177-30) 本1 点8 盗0
柳沼 強(97年)一軍出場なし
於保浩己(98年)一軍出場なし
里崎智也(99年)一軍出場なし
喜多隆志(02年)19試 率.220(50-11) 本0 点3 盗0
辻 俊哉(02年)41試 率.207(82-17) 本1 点8 盗0
丸山泰嗣(02年)5試 率.000(3-0) 0本 点0 盗0
田中雅彦(04年)一軍出場なし
大松尚逸(05年)3試 率.143(7-1) 本0 点0 盗0
根元俊一(06年)31試 率.167(54-9) 本0 点1 盗3
神戸拓光(07年)一軍出場なし
伊志嶺翔大(11年)126試 率.261(422-110) 本2 点21 盗32
小池翔大(11年)一軍出場なし
鈴木大地(12年)62試 率.274(135-37) 本0 点11 盗0
加藤翔平(13年)23試 率.154(26-4) 本1 点1 盗0
吉田裕太(14年)50試 率.220(123-27) 本2 点7 盗0
三木 亮(14年)18試 率.176 (17-3) 本0 点0 盗0
中村奨吾(15年)111試 率.230 (269-62) 本5 点21 盗4
寺島寛大(15年)一軍出場なし
柿沼友哉(16年)一軍出場なし
宗接唯人(17年)一軍出場なし
佐藤都志也(20年)60試 率.228 (114-26) 本2 点12 盗0
髙部瑛斗(20年)5試 率.100 (10-1) 本0 点0 盗0
福田光輝(20年)15試 率.087 (23-2) 本0 点0 盗0
小川龍成(21年)20試 率.000 (6-0) 本0 点0 盗2
池田来翔(22年)11試 率.091 (22-2) 本0 点0 盗0
友杉篤輝(23年)64試 率.254 (185-47) 本0 点9 盗9
上田希由翔(24年)21試 率.259(58-15)本0 点7 盗0
取材・文=岩下雄太