通算226本塁打の主砲と決別か
千賀滉大の所属するニューヨーク・メッツがFAのジェシー・ウィンカー外野手(31)との再契約に合意したと現地時間16日、米複数メディアが報道。契約は1年800万ドルとされている。
ウィンカーは2012年のドラフトでレッズに入団し、2017年にMLBデビュー。2021年には打率.305、24本塁打、71打点、OPS.950とキャリアハイの成績を残し、オールスターゲーム初出場を飾った。翌2022年にマリナーズへ移籍してから4球団を渡り歩き、8シーズン通算で打率.262、95本塁打、OPS.804をマークしている。
昨季はナショナルズとメッツで計145試合に出場して打率.253、14本塁打、OPS.765という成績。メッツ加入後、レギュラーシーズン44試合で打率.243、3本塁打、OPS.683と苦しむも、ポストシーズンでは打率.318、OPS1.167の活躍を収め、優勝決定シリーズ進出に貢献した。
『SNY』のアンディ・マルティーノ記者は、ウィンカーとの再契約を「ピート・アロンソとの再契約から切り替えたプランB」とし、アロンソの他球団移籍を想定した動きであると報じた。メッツは元主砲の引き留めに見切りをつけ、代役候補となる好打者ウィンカーと安価で再契約。残った資金でFA市場から大物リリーフ投手の補強を画策しているという。
当初はメッツ残留が有力視されていたアロンソだったが、球団との希望額の隔たりが大きく、交渉難航が報じられていた。『ニューヨーク・ポスト』のジョエル・シャーマン記者によると、メッツは3年総額7000万ドル前後、オプトアウト権無しの契約を最終オファーとして提示。同じく今オフFAの一塁手、クリスチャン・ウォーカーがアストロズと結んだ3年6000万ドルを上回るオファーだったが、アロンソ陣営が合意しなかったようだ。