キャッチボールするロッテ・西村天裕(撮影=岩下雄太)

 ロッテの西村天裕は、自主トレで“体の使い方”をメインに取り組んできた。

 昨年10月に行われた秋季練習で「怪我しなかったのが今年(2024年)は良かったので、それを継続するにあたってもう1度体の強さ、もう一段階しっかり上げていってボールの質を上げていけるような体づくりをもう1回していきたいなと思います」と体づくりに励んでいたが、シーズンオフは「1段階というのは、バッターの手元でクッと伸びていくような。ミットの奥に突き刺すイメージをもう1段階イメージしてやってきたんですけど、どうしてもまだ求めすぎているというか、もう1個欲しいなと。もうちょっと強さ出せるんじゃないかなと試行錯誤しながら、自主トレは体の使い方をやってきました」と話した。

 「特に下半身の股関節の動き、上体につながっていく連動性。足をついてから投げる中で、連動性を持って回ってきて力を伝える。青柳とも話をして、僕は上体の操作が強いので、下半身の動きがしっかりしていれば、リリースで左右されることがないよねという話を一緒にしてもらって、フォームの安定性をもう1回やってきました。上体で投げる癖が残っているので、キャンプインするまでにはしっかりフォームをまとめてズレをなくすイメージでやってきてという感じですね」。

 移籍1年目の23年は少ない球数でアウトを取ることを意識した結果、自己最多の44試合に登板、14ホールド、防御率1.25の成績を残したが、昨季は17試合に登板して、0勝0敗7ホールド、防御率6.62と悔しい1年に終わった。

 昨季終了後に「1個ダメだと全部ダメになるというのが改めてわかった」と話していたが、下半身との上半身の連動性ができていなかったから不本意な結果に終わっていたのだろうかーー。

 「結局はそこがズレてしまうとリリースがバラバラになってしまう。そこがしっかりできるようになればリリースも安定して、まとまるはダメですけど、強い球を投げるフォームが出来上がるかなというイメージです」。

 勝利の方程式の一員として投げていた2年前は、下半身と上半身の連動がしっかりできていたから、少ない球数で抑えられていたのだろうかーー。

 「その時はボールの強さも去年以上ありましたし、そこが良かったのでというのはあったと思うので、そこを追い求めてしまうと、いい時、いい時に合わせたらいけない。忘れるではないですけど、イメージを持っときながら今の現状で一番良いフォームに持っていくという感じですね」。

 2月1日に春季キャンプが始まり、本格的な競争がスタートする。23年に結果を残したこともあり、昨季の2月、3月の練習試合、オープン戦に向けては「ポジションは決まっていないと思うので、アピールしつつ自分のやりたいことをしっかりできるように」と自身が試したい部分もできていたが、今年に関しては「色々試しながらと言いたいんですけど、そんな立場でもないですし、自分のいいところを一発目の練習試合から出せるようにという感じですね」と結果にこだわっていく。

 リリーフ陣はライバルが多い。「そこは、勝ち取るしかない」とキッパリ。「アピールして、信頼してもらえるように。去年は44試合投げた後、これくらいできるのは当たり前だよねと見られた中でのああいう結果で期待に応えられなかった。それぐらいできるよねという考えはファンの方だったり、監督、首脳陣も持っていると思うので、そのプレッシャーに押しつぶされないようにしたい」。

 「青柳とも話して、自分をどれだけダメな時、打たれてしまっても自分をどうやって許してあげるかが大事になってきて、そこを許してあげて次にどうやって繋げるか、そこも大事にしながら頑張りたいと思います」と意気込んだ。

 「日本一、優勝に向けて戦っていく中でのその輪に入っていって抑える。チームの勝利に貢献して、吉井さんを胴上げする。僕の目標ですね」。競争を勝ち抜き、今季再び一軍で躍動し、秋には歓喜の輪の中心にいるつもりだ。

取材・文=岩下雄太

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岩下雄太

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