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「この辺りは手が出ないなとか、どこにツボがあるなとか」対戦した選手全員を評価
宜野湾で行われている春季キャンプの16日目、三浦大輔監督が野外では初の打撃投手を務めた。
全体練習終了後の特打でマウンドに上がった三浦監督は梶原昂希、井上絢登、蝦名達夫、東妻純平の4名に約100球の熱投を披露した。打ち終わって梶原は「奥行きを使って打ち取りに来ていた」と本気を感じ、現役時代を彷彿させる“精密機械”ぶりに舌を巻いた。
登板を終えた指揮官は「まだまだ調整不足ですね」と苦笑いしながらも「真っ直ぐ、カーブ、スライダー、カット、シュート。現役時代投げていなかったチェンジアップに投げました」と多彩な変化球も交え打者と対峙。実際に対決することで「どこのコースがバットの出がいいとか、この辺りは手が出ないなとか、どこにツボがあるなとか」を確認することができると打撃投手の意義を説いた。
そのうえで「蝦名もいい形でスイングしてましたし、井上も力強くて思いきりの良さが出しましたしね。梶原もそうですし、純平もしっかりボール見ながら逆らず振れていたと思います」と対戦した全員に及第点の評価を与えていた。
この日は好天に恵まれ、野外で順調にメニューを消化。「次のプールで(練習日は)1日しかないので、ここまでのキャンプでテーマとしてやってきたこと、出せたこととまだまだ出せなかったこと、ミスも出てますからそのあたりを練習日を使ってしっかりと丁寧にやっていきたい」と残り少なくなったキャンプで課題を潰していくと語った指揮官。悲願のリーグ優勝へ向け、じっくりとチームを作り上げていく。
(取材・文・写真:萩原孝弘)