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今季終了後にFAとなることがほぼ確実に
現地時間18日、トロント・ブルージェイズがチーム全体でのスプリングトレーニング初日を迎えた。フロリダ州ダニーデンのキャンプ地に姿を現したウラジーミル・ゲレロJr.内野手(25)は現地メディアの取材に応じ、球団との契約延長交渉が合意に至らなかったことを明かした。
長期契約を結びたい思いはブルージェイズ、ゲレロJr.の双方にとって明確だった。キャリア初のFAシーズンを前にした今オフも契約延長について取り沙汰されたが、その交渉は停滞を見せ、ゲレロJr.はキャンプイン日の現地時間2月18日を延長交渉の期限に設定。以降は交渉に応じず、チームメイトと共にシーズンへ専念する意向を球団に伝えていた。
しかし、ゲレロJr.が「彼らには彼らの、私には私の希望額があった」と語るように両陣営の溝は埋まらなかったようだ。“締切”までに交渉はまとまらず、今季終了後にキャリア初のFAを迎えることがほぼ確実に。今オフにはゲレロJr.より1年早くデビューしたフアン・ソトがFAとなり、15年総額7億6500万ドルという歴史的な大型契約でメッツに加入。同郷ドミニカ共和国出身、FA時点で同い年の強打者として来オフのFA市場に名を連ねることとなった。
また、ゲレロJr.はFA時に求める条件として『勝てるチーム』であることを指摘。「私の父はMLBで長年プレーしたが、ワールドシリーズを制することはできなかった。私の目標はワールドシリーズ制覇を成し遂げ、父にチャンピオンリングを渡すことだ」と続け、早くも獲得候補への希望を表した。
殿堂入りした名選手ウラジーミル・ゲレロを父に持つゲレロJr.は2015年にブルージェイズへ入団し、2019年にMLBデビュー。2021年には打率.311、リーグ最多の48本塁打、111打点、OPS1.002と活躍を収め、MVP投票2位に選出された。昨季は159試合に出場して打率.323、30本塁打、103打点、OPS.940を記録し、自身2度目となるシルバースラッガー賞を獲得。4年連続でオールスターゲーム出場を果たし、チームの主砲として6シーズン通算160本塁打、507打点、OPS.863をマークしている。