「つば九郎神社」で担当者の逝去を悼むヤクルトファンの親子

◆ 球界屈指の人気マスコット、悲しみ広がる

 ヤクルトは19日、球団マスコット「つば九郎」の担当者が亡くなったと発表した。一夜明けた20日、一軍のキャンプ地・沖縄県浦添市にある「つば九郎神社」には朝から多くのファンが訪れた。

 ビールや泡盛などが次々と供えられ、担当者の逝去を悼み手を合わせるヤクルトファン。この日の練習試合(12時30分開始予定)の相手でもある中日ファンや、沖縄で二次キャンプ中の広島のグッズを持つファンの姿も見られた。

 つば九郎は1994年4月9日の阪神戦(神宮)でデビュー。ホームゲームの5回終了後に行う「空中くるりんぱ」が名物芸で、ブラックジョークで世相や球界をぶった斬るフリップ芸でも人気を博した。

 球団は19日に「これまで、つば九郎を支えてきた社員スタッフが永眠いたしました」と発表。「球団マスコットとして、ここまで育ててくれた功績に感謝と敬意を表します」とつづり、「体調不良の発表以来、温かい励ましのお言葉をたくさん頂戴し、誠にありがとうございました」とファンに感謝した。

(取材・文=上村祐作)

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