<5月15日 横浜スタジアム>
DeNAは育成契約のハンセル・マルセリーノを15日、支配下登録した。会見に臨んだマルセリーノは「自分の目標のひとつを達成できました。球団の関係者に感謝の気持ちを表したい」と第一声。21年にドミニカから19歳でDeNAに入団した長身右腕は、2連連続のBCリーグへの派遣やファームのゲームで研鑽を積むと、4年目の今シーズン一気に開花。ここまでリリーバーとして14試合に登板し、1勝2敗、セーブ4、奪三振率は17.58とマウンドを支配している右腕は「自分はここからだと思っているので、1つでもチームに貢献できるように頑張っていきたいです」と力強く抱負を語った。
念願叶った日となったが、実は朝一番で「スーツを着て横浜スタジアムに来てほしいと電話で伝えられ、なにかやらかしたかと心配でした」とドキドキだったと告白。しかし実際はグッドニュースということで「本当に安心しています」と安堵し「来日以来この日を夢見て頑張ってきたので、すごく泣いちゃいました」と感涙を流した。
待ちに待った吉報をまずはドミニカの母に「ありがとうと伝えたい」と笑顔。三浦監督にも「ありがとうと何度も言い、これから頑張りますとも言いました」とここでも感謝した。
セールスポイントは「自分で一番自信のある武器は真っ直ぐ。みんなを驚かせるようなボールをどんどん投げ込みたい」とニヤリ。「これから日本で活躍するには、ファンの皆様の声援が自分には大切なことです。自分も頑張るので、皆様も応援してください」とベイスターズファンへ共闘をお願いした。
来日当初は日本食が口に合わないなど異国での生活に苦慮していたが「本当に日本が好き」と完全に馴染んだマルセリーノ。新背番号98を背負い「これからもずっと日本球界で活躍したい」とのネクストドリームを掴んでみせる。
取材・文・写真:萩原孝弘