◆ MLB4球団目の新天地で再出発
鈴木誠也、今永昇太の所属するシカゴ・カブスが前田健太投手(37)とマイナー契約を結んだことが現地時間15日、明らかとなった。前田が昇格を果たせば今季3人目、歴代で11人目の日本人選手誕生となる。
前田は球団発表に先立ち、自身のインスタグラムで「カブスとマイナー契約を結ばせて頂きました。メジャーに上がれるように必死に頑張っていきます」と投稿。傘下3Aアイオワからメジャー復帰を目指す見込みとなっている。
2016年にドジャースでMLBデビューを飾った前田は、同年にキャリアハイの16勝を挙げるなど10シーズン通算68勝、日米通算では165勝をマーク。ツインズへトレード移籍した2020年には短縮シーズンながらア・リーグのサイ・ヤング賞投票2位に選出される活躍を収めた。しかし、翌2021年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、2022年を全休。2023年オフにFAとなり、昨季から2年契約でタイガースに加入していた。
昨季は開幕ローテーション入りを果たすも、シーズン途中からブルペンに回り、17先発を含む29登板で3勝7敗、防御率6.09という成績。今季はブルペンの一員として開幕を迎えたが、7登板で0勝0敗、防御率7.88と結果を残すことはできず。現地1日にDFAを受け、同7日にタイガースから放出されていた。今季年俸1000万ドルは前所属のタイガースに負担義務があり、前田がMLBに昇格した場合、メジャー最低保証年俸(76万ドル)の日割り額がカブスから支払われる。
現在、カブスはナショナル・リーグ中地区の首位に立ちながらも、今永が左太もも痛で負傷者リストに入り、左腕ジャスティン・スティールは左肘手術により今季絶望に。先発ローテーションの1・2番手を欠く緊急事態に瀕している。