● ブリュワーズ 4-8 オリオールズ ○
<現地時間5月21日 アメリカンファミリー・フィールド>
ボルティモア・オリオールズが連敗から脱出し、敵地3連戦の被スイープを回避。先発登板した菅野智之投手(35)は6回2失点という投球で勝敗付かなかった。
中5日で今季10戦目のマウンドに上がった菅野は、初回をわずか9球で三者凡退に抑えると、2回裏には先頭から2者連続三振をマーク。その後、四球と安打、盗塁を許して二死二、三塁と走者を溜めたが、8番ダービンを一邪飛に打ち取り、ピンチを切り抜けた。
続く3回裏にも二死から2番チョウリオに安打と盗塁を許してピンチを招いたものの、3番イエリッチを投ゴロに仕留めた。打線は4回表に5番ライアン・オハーンの適時打で1点を先制。援護を貰った菅野は4回裏、4番ホスキンスの安打でこの試合初めて無死の走者を出したが、後続3人を封じてリードを守った。
しかし5回裏、先頭の8番ダービンに二塁打を浴びて一死二塁とすると、1番チュラングをボテボテの投ゴロに打ち取ったプレーで二塁走者ダービンが一気に本塁生還。打球処理時のわずかな隙を突かれ、同点に追いつかれた。続く6回裏には、一死から4番ホスキンスへの初球カットボールがど真ん中に入り、左中間スタンドへの7号ソロを被弾。1点勝ち越しを許し、この回限りで降板した。
その後、オリオールズは1点を追う8回表に2点を奪って逆転し、菅野の黒星を帳消しに。ところが1点リードの9回裏、守護神フェリックス・バティスタが2四球を与えて二死一、二塁とピンチを招くと、8番ダービンをカウント2-2と追い込みながらも、高めに浮いた5球目のスライダーをライト前に運ばれて同点適時打。“あと一球”から痛恨の救援失敗を喫し、試合を延長タイブレークに持ち込まれた。
延長10回は両軍1点を取り合って勝敗付かず。そして延長11回表、オリオールズは1番ジャクソン・ホリデーの適時打で再び1点を勝ち越すと、2番アドリー・ラッチマンが5号3ランを叩き込んでこの回一挙4得点。トニー・マンソリーノ監督代行の指揮5戦目にして初白星を挙げ、今季最長の連敗を「8」でストップさせた。
この試合の菅野は6回88球を投げて5被安打、1四球、3奪三振、2失点という投球。今季5度目のクオリティ・スタートを達成し、連敗脱出に貢献した。今季10戦目を終えて4勝3敗、計58回2/3で防御率3.07という成績。アメリカン・リーグワースト防御率と苦しむチーム内でトップの勝利数、防御率を記録している。