ロッテの安田尚憲が13日の西武戦、2安打1打点の活躍で勝利に貢献した。
『3番・サード』でスタメン出場した安田は0-1の初回二死走者なしの第1打席、西武先発・上田大河が2ボールから投じた3球目の148キロストレートを、三塁線を破る二塁打でチャンスメイクし、続く山本大斗のライトオーバーで同点のホームを踏んだ。
4-1の7回一死満塁で迎えた第4打席は、中村祐太が2ボール1ストライクから投じた4球目の136キロチェンジアップをライト前に弾き返し、チャンスの場面で貴重な追加点となる適時打を放った。
安田は6月28日のソフトバンク戦から12試合連続『3番・サード』でスタメン出場し、その間の打率は.319(47-15)、3打点、3四球の成績を残す。『3番・サード』で出場していることについて安田は「サブさん(サブローヘッドコーチ)からは『1日1本のヒットと四球を取ってくればそれでいいから』と言われているので、それを目標にして試合ではこなしています」と明かす。
ここまで本塁打はない。長打については「ホームランも長打も早く打ちたいので、そこが最近の悩みというか、課題でもあります。捉えたあたりが、角度がつけばホームランになると思うので、そういうところは意識しています」と胸の内を明かした。
角度のついた打球がないわけではない。6月28日のソフトバンク戦、1-0の初回一死走者なしの第1打席、上沢直之が2ボール2ストライクから投じた5球目の148キロストレートライトオーバーに放った二塁打は非常に良かった。アウトになった打球もフライアウトが今季は多い印象だ。
「最近ちょっとゴロが増えてきているので、あんまり良くない傾向。上沢さんを打った時のような打球を増やしていければいいなと思います」。
フライを打ちたいイメージなのだろうかーー。
「フライを打ちたいというよりも、捉えたあたりをゴロにならないようなイメージでやっています」
そう考え至った経緯について「ゴロだといいあたりでもアウトになっちゃうので、角度がつけばヒットになる確率が高いのでそういうところですね」と説明した。
打撃だけでなく、プロ入りからたくさんのノックを受け、磨いてきた三塁の守備も安田の魅力のひとつ。7月8日の日本ハム戦では、1-4の6回無死走者なしで田宮裕涼の三遊間の強烈なあたりをダイビングキャッチし一塁へスローしアウトにすると、4-4の9回二死走者なしで五十幡亮汰の三塁ベンチ前のファウルフライをベンチに怖がることなくスライディングキャッチした。
「守備もちょっと球際の部分で何個か落としてしまっている部分があるので、その辺りは練習で金子コーチにノックを打ってもらいながら、やっています」。
『3番・サード』の打順、ポジションで出場し続けるためには、結果を残す必要がある。「バッティングで貢献できるようにしっかりやっていきたいと思います」。“1安打・1四球”を目標に、チームに貢献していく。
取材・文=岩下雄太
※お詫びと訂正
初出時に13日西武戦の打点を2と記しましたが、正しくは1でした。申し訳ありません。