○ フィリーズ 9-5 エンゼルス ●
<現地時間7月19日 シチズンズ・バンク・パーク>
ロサンゼルス・エンゼルスがナ・リーグ東地区の首位フィリーズに逆転負け。先発登板した菊池雄星投手(34)は5回2失点という投球で勝敗付かなかった。
後半戦の初マウンドに上がった菊池は初回、先頭打者ターナーを四球で歩かせると、2番シュワーバーに二塁打を浴び、いきなり無死二、三塁とピンチを背負った。それでも3番ハーパーを二ゴロに打ち取ると、挟殺プレーにより二塁走者シュワーバー、三塁走者ターナーを併殺。しかし、4番カステラノスに適時打を浴び、1点先制を許す立ち上がりとなった。
2回裏には先頭の6番ケンプに二塁打を許すも、後続から3者連続三振を奪って無失点。3回裏にも二死から3番ハーパーの二塁打でピンチを迎えたが、先制打のカステラノスに対し、この試合最速98.1マイル(約157.9キロ)のフォーシームで空振り三振に仕留めた。
エンゼルス打線は4回表、4番テーラー・ウォード、5番ジョー・アデルの2者連続本塁打が飛び出すなど3対1と逆転に成功。援護を貰った菊池は5回裏、1番ターナーの適時打で1点を返されながらも、2番シュワーバー、3番ハーパーを連続三振。二死二塁と最後のピンチでは4番カステラノスを中直に打ち取ってリードを守り抜き、勝利投手の権利を持って降板した。
勝率5割復帰のかかるエンゼルスは2点リードの6回裏から継投に入るも、2番手右腕サム・バックマンが一死満塁とピンチを作って降板。後を受けた右腕ホセ・フェルミンは9番ロハスに犠飛を許して1点差とされると、2番シュワーバーに32号逆転グランドスラムを被弾。8回裏には5番手右腕カーソン・フルマーが3番ハーパーにダメ押しの13号3ランを浴び、逆転負けを喫した。
この試合の菊池は5回91球を投げて5被安打、3四球、8奪三振、2失点という投球。今季21度目の登板を終えて成績は4勝6敗、防御率3.13となっている。