○ ドジャース 5-1 レッズ ●
<現地時間8月27日 ドジャー・スタジアム>
ロサンゼルス・ドジャースが中地区3位レッズとの本拠地3連戦をスイープ。大谷翔平投手(31)は「1番・投手兼指名打者」で先発出場し、2023年8月9日のジャイアンツ戦以来、749日ぶりの白星を掴んだ。
今季初黒星を喫したロッキーズ戦から中6日での先発マウンド。初回、先頭打者フリードルに試合開始第1球のフォーシームを弾き返されて左前安打を浴びたが、2番マルテをカーブ、3番デラクルーズをスライダーで連続三振。4番オースティン・ヘイズを中飛に打ち取り、無失点の立ち上がりをきった。
2回表、2四球と2度の暴投により一死二、三塁とピンチを招いたが、8番ケブライアン・ヘイズをこの試合最速100.3マイル(約161.4キロ)のフォーシームで空振り三振。続く9番マクレーンからはカーブでこのイニング3つ目の三振を奪い、無失点で切り抜けた。
しかし3回表、一死から2番マルテに甘く入った初球カットボールを振り抜かれ、11号先制ソロを被弾。それでも、3番デラクルーズを球速100.0マイル(約160.9キロ)のフォーシームで見逃し三振に仕留めるなど、連続三振でこの回を終了。4回表には5番ラックスから再びカーブで空振り三振を奪い、この試合初めての三者凡退を記録した。
1点を追うドジャース打線は直後の4回裏、先頭打者として第2打席に立った大谷が先発左腕ロドロから右前安打を放ち、チーム初安打をマーク。この一打を突破口として一死満塁とチャンスを作ると、5番キケ・ヘルナンデスの2点適時打で逆転に成功。さらに、バッテリーを組む8番ダルトン・ラッシングも2点適時打で大谷を援護した。
投手・大谷は5回表を2イニング連続の三者凡退に封じ、勝利投手の権利を持って降板。復帰後最多の87球で初めて5回を投げ切り、2被安打、2四球、9奪三振、1失点。カーブ主体の投球スタイルで今季最多、毎イニングの奪三振ショーを展開した。
その後、ドジャースは7回表、3番手左腕ジャスティン・ロブレスキが二死満塁と走者を溜めるも、先制弾の2番マルテを三ゴロに打ち取ってピンチ脱出。8回裏には、6番マイケル・コンフォートがダメ押しの10号ソロを叩き込んだ。4点リードの9回表を5番手右腕ブレーク・トライネンが締めて4連勝。同日の試合に敗れた地区2位パドレスとの差を2ゲームに広げている。
打者・大谷は5打数1安打、1得点という内容。8回裏の第5打席では、5番手左腕スーターから左翼フェンス際への大飛球を放ったが、あとひと伸び足りず左飛に終わった。今季成績は打率.278、45本塁打、OPS.995となっている。
この日、ドジャー・スタジアムでは大谷翔平の「50-50」達成を記念するボブルヘッド人形が来場者に配布された。今季最初の“ボブルヘッドデー”だった4月2日にはサヨナラ本塁打を放って開幕8連勝に導き、2度目の冠試合だった5月15日には2打席連発を記録。打者として“3戦連発”はならなかったものの、二刀流の活躍でチームを勝利に導いた。