レッドソックス・吉田正尚(写真=GettyImages)

 今季でメジャー3年目を迎えたレッドソックスの吉田正尚。ケガから復帰し、まもなく2か月が経過しようとしているが、なかなか調子が上がってこない。

 今季は7月上旬の復帰初戦でいきなり3安打、猛打賞を記録する絶好の滑り出しを見せた。ところが、その後は打率が右肩下がり。2割台前半をさまよう低空飛行が続いている。長打も少なく、2本塁打のうち1本は急遽登板した野手から放ったものだった。

 それでも先週末に行われたパイレーツとの3連戦は変わらずスタメンで起用されると、2戦目までに6打数2安打。これを受けて指揮官のアレックス・コーラ監督が現地記者の取材に、「進歩を見せている。明るい兆しが見えてきた」と高く評価していた。しかし、3戦目は一転して4タコに終わり、結局、3連戦で打率を下げる結果となった。

 今季は35試合の出場で、打率.224、2本塁打、13打点。走塁や守備で貢献できる選手ならまだしも、DH専任としては明らかに物足りない成績だ。

 そんな吉田のパフォーマンスに対して、Xなどではレッドソックスファンから辛辣な書き込みも日増しに増えている。

「打ってもゴロか平凡なフライばかり……もう彼は終わった」

「監督も6打数2安打で進歩だなんて。低レベルすぎる話だ」

 他にも「DFA(戦力外)」とバッサリと一言で切り捨てるファンや、内野ゴロが多いことを揶揄して「二塁手には良い練習になっているけどね」など、吉田に対するバッシングは鳴りやむ気配がない。

 実際にパイレーツとの3連戦最終戦に6番で出場した吉田だが、その日にスタメン出場したレッドソックスの9人の中で吉田のOPSは最も低かった。それでも首脳陣が吉田を起用しつづけているのには幾つかの理由がある。

 一つが、チームが来季に向けて吉田のトレード価値を高めたいからだろう。5年総額9000万ドル(当時のレートで約110億円)で大型契約を結び、今季がまだ3年目。放出するにしても、このままではレッドソックスが吉田の年俸の大部分を負担せざるを得ない。もちろん戦力として期待している部分もあるが、少しでもその価値を上げたいという意図もあるはずだ。

 そしてもう一つの理由が、成績が示すほど打撃内容が悪くないからである。

 MLBの公式データサイト『Baseball Savant』によると、今季の吉田は多くの項目で過去2年を上回っている。幾つか例を挙げると、スイングスピード、コンタクト率、バレル率、打球速度、ハードヒット率などで、全てにおいてメジャーでの自己ベストを更新中だ。当然チームもこれを把握しているはずで、成績に反映されてくるのを待っているのかもしれない。

 また吉田の打球方向を見ると、過去2年は広角に打っていたが今季は引っ張る意識が強く、実に50.5%が右方向。過去2年はいずれも35%台なので、センターから左方向への打球を多くしたいところだろう。

 吉田のとりえでもあるフィールドを広く使う打撃ができるようになれば、調子は上向いてくるはず。いずれにしてもメジャーで生き残るためには、残り1か月で猛アピールする必要がある。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

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この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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