◆ 連敗ストップへ、160キロ超え連発の気迫投球
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(31)が現地時間5日のオリオールズ戦に「1番・投手兼指名打者」で先発出場。緊急登板にもかかわらず4回途中無失点と好投した。
先発予定だったタイラー・グラスノーが背中の張りにより登板を回避し、急きょ大谷が二刀流で出場。体調不良での登板回避から2日、前回登板からは中8日でのマウンドとなった。初回は最速100.0マイル(約160.9キロ)を計測するなど三者凡退の好スタート。2回裏には二死から安打と暴投で得点圏に走者を背負ったが、7番ビーバーズからスイーパーで空振り三振を奪った。
3回裏、先頭の8番バサロを空振り三振、続く9番メイヨは一塁線へのボテボテの打球を自ら処理して投ゴロとした。後続に四球と内野安打を許してピンチを招いたが、3番ヘンダーソンを投ゴロに打ち取り、この回も先制点は与えなかった。
スコアレスの4回裏、先頭の4番マウントキャッスルに左翼線への二塁打を浴びると、続く5番カウザーへの3球目、ワンバウンドとなったカーブを捕手ダルトン・ラッシングが見失い、暴投で走者が三進。それでも、このピンチでギアを上げた大谷は、カウザーを100.9マイル(約162.4キロ)のフォーシームで空振り三振に仕留めた。続く6番リベラに対してはこの試合の最速101.5マイル(約163.3キロ)を投じるなどカウント1-2と追い込み、最後は切れ味鋭いスイーパーで空振り三振。ここで球数がちょうど70球に達し、投手交代が告げられた。
後を受けた左腕アンソニー・バンダが4回裏を無失点で切り抜け、大谷は3回2/3を投げて3被安打、1四球、5奪三振、無失点という投球。フォーシームで平均球速99.7マイル(約160.5キロ)をマークし、緊急登板ながらショートスターターとしての役目を果たした。ここまで12試合に登板して成績は1勝1敗、防御率3.75となっている。