○ オリオールズ 2x-1 ドジャース ●
<現地時間9月5日 オリオールパーク・アット・カムデンヤーズ>
ロサンゼルス・ドジャースが敵地でのオリオールズ3連戦を黒星発進。大谷翔平投手(31)は「1番・投手兼指名打者」で先発出場し、投手として4回途中無失点と好投した。
先発予定だったタイラー・グラスノーが背中の張りにより登板を回避し、急きょ大谷が二刀流で出場。体調不良での登板回避から2日、前回登板からは中8日でマウンドに上がり、初回は最速100.0マイル(約160.9キロ)を計測するなど三者凡退の好スタートを切った。
2回裏には二死から安打と暴投で得点圏に走者を背負うも、7番ビーバーズからスイーパーで空振り三振。3回裏にも二死から四球と内野安打を許してピンチを招いたが、3番ヘンダーソンを投ゴロに打ち取り、先制点は与えなかった。
スコアレスの4回裏、先頭の4番マウントキャッスルに左翼線への二塁打を浴びると、暴投で無死三塁とピンチを広げた。それでも、ここでギアを上げた大谷は、5番カウザーを100.9マイル(約162.4キロ)のフォーシームで空振り三振。続く6番リベラに対してはこの試合の最速101.5マイル(約163.3キロ)を投じるなどカウント1-2と追い込み、最後は切れ味鋭いスイーパーで2者連続の空振り三振に斬った。ここで球数がちょうど70球に達して投手交代。左腕アンソニー・バンダが火消しリリーフを果たし、この回も無失点に抑えた。
ドジャースは5回裏、3番手右腕ベン・カスペリアスが二死一、二塁とピンチを作り、この試合チームとして3度目の暴投で先制点を献上。直後の6回表に3番フレディ・フリーマンの19号ソロで同点に追い付くと、その後は両軍ブルペン陣の好投によりスコアボードにゼロが並んだ。しかし9回裏、7番手左腕タナー・スコットが二死から8番バサロに2号サヨナラ本塁打を被弾。試合終了時点で地区2位パドレスとの差が1.5ゲームに縮まった。
投手・大谷は3回2/3を投げて3被安打、1四球、5奪三振、無失点。フォーシームで平均球速99.7マイル(約160.5キロ)をマークし、緊急登板ながらショートスターターとしての役目を果たした。今季12試合目の登板を終え、成績は1勝1敗、防御率3.75となっている。
打者としては3打数無安打、1四球、1三振という内容に終わり、2試合連続のノーヒット。今季成績は打率.277、46本塁打、OPS.989にダウンした。