13時からの楽天戦に先発するロッテ・小島和哉は前回登板の7日の西武戦、8回・112球を投げ、9被安打、2奪三振、0与四球、2失点で8勝目を手にした。
前回登板は登板2日前に入るブルペンを3日前に変更。その理由について、「いつも2日前なんですけど、3日前からブルペンに入ろうと思っていて、それは去年、一昨年前からもたまに3日前にピッチングを入れたりすることがありました。なんというんですかね、元々シーズン終盤とかに疲れとか感じないタイプですけど、一応ピッチングから試合までの間をちょっとでも空けられるようにとか思って、2、3年前にやっていたのを試してみるというかと。取り入れてみようかなと感じでやっていますね」と説明。今週も11日のソフトバンク戦の試合前練習でユニホームを着て練習し、室内のブルペン方向に向かったこともあり、3日前にブルペンを行ったと見られる。
前回登板は1-0の2回二死走者なしで山村崇嘉に1ボール2ストライクから投じた4球目のインコース145キロストレートで二ゴロ、3-0の3回一死一塁で西川愛也に2ボール2ストライクから5球目のインコース145キロストレートでバットを折って中飛に打ち取るなど、効果的に“左打者のインコース”を使った。
「この間の試合に関しては結構左のインサイドとかラインが出ていたので、すごいいイメージでいつサインが出されても投げられるような感じでしたし、良かったかなと思います」。
小島といえば、23年のシーズン序盤、左打者のインコース対策のひとつとして、シュートを投げている時期もあったが、被打率が高くなったため投げなくなった。左打者のインコースにシュートではなく、ストレートを投げている理由はあったりするのだろうかーー。
「特にはないですけど」としながらも、「吉井さんからも一時期、シュートとかではなくて、まっすぐで押してけと言ってもらってからは、詰まらせようと思って気持ちで投げています」と明かした。
4-1の6回一死走者なしでネビンを2ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた137キロフォークも良かった。
フォークについては、「渡部選手に打たれたフォークとかはちょっと引っ掛けてしまったので、投げ損じもある球種なので、一発あるバッターには注意しないといけない。今後投げるときはしっかり注意して投げたいなと思います」と、4-0の4回二死走者なしで渡部聖弥に一発を食らった場面を反省した。
前回の登板は右打者、左打者に、インコース、アウトコースに投げ分けができていた。
「基本的にいろんな球種をいろんなコースに投げるのが自分の持ち味だと思うので、それが打たれたくないとかでだんだん、自分で選択肢を狭めないように。いつでもどこでもいくというまっすぐ、チェンジアップ、緩急もそうですし、内、外、カットボール、スライダー、フォークとチェンジアップの組み合わせもどうですし、そういうところは色々と活かして行けたらなと思います」。
自身4連勝でシーズン8勝、投球回数も121回1/3となり、3年連続二桁勝利、5年連続規定投球回到達も見えてきている。1イニングでも長いイニングを投げ、二桁勝利、規定投球回到達が近づく投球を披露してほしい。
取材・文=岩下雄太