● ダイヤモンドバックス 0-8 ドジャース ◯
<現地時間9月25日 チェイス・フィールド>
ロサンゼルス・ドジャースがナショナル・リーグ西地区を4連覇。大谷翔平選手(31)は「1番・指名打者」でフル出場し、昨季の自己最多に並ぶ54号本塁打をマーク。先発登板した山本由伸投手(27)は6回無失点と好投を見せ、今季12勝目を挙げた。
地区優勝マジック「1」で迎えたこの試合。中6日で敵地マウンドに上がった山本は先頭打者ペルドモ、3番キャロルから2三振を奪って三者凡退の好スタート。ドジャース打線は直後の2回表にフレディ・フリーマンが22号ソロ、アンディ・パヘスが27号ソロと2者連続アーチを描くなど、一挙4点を先制した。
援護を貰った山本は2回裏の二死から初安打を許すも、7番トーマスを三球三振。3回裏には先頭打者に四球を与えるなど一死一、二塁とこの試合最初のピンチを背負ったが、2番マルテ、3番キャロルと主軸打者を続けて打ち取った。
打線は4回表、大谷が一死三塁の好機で第3打席を迎えると、2番手右腕クリスマットの投じた低めボールゾーンのチェンジアップを右手一本で振り抜き54号2ラン。さらに、フリーマンに2打席連発の23号2ランも飛び出し、大量8点リードとした。
山本は6回裏の先頭打者キャロルをスプリットで空振り三振とし、自身初のシーズン200奪三振に到達。昨季の菊池雄星に続いて日本人投手として7人目、ドジャースの投手としては2021年のウォーカー・ビューラー以来の快挙となった。そのまま94球で6回を投げ切り、4被安打、2四球、7奪三振、無失点という投球内容。5月の前回対戦で5失点を喫したダイヤモンドバックス打線に見事リベンジを果たし、9月の初白星を掴んだ。
7回裏からブルペン3投手が無失点リレーで試合を締めて球団23度目、直近13年で12度目の地区優勝。パドレス、ジャイアンツとの熾烈な首位争いを制し、今季159試合目で決着をつけた。大谷と山本は加入から2年連続、佐々木朗希はMLB1年目で初のシャンパンファイトとなった。
この試合の大谷は5打数1安打、1本塁打、2打点、1得点、1三振という内容で連続試合出塁を「29」に更新した。今季成績を打率.280、54本塁打、101打点、144得点、OPS1.010とし、2年連続3度目のシーズン100打点を記録。ナショナル・リーグ本塁打部門トップのカイル・シュワーバー(フィリーズ)まで残り3試合で2本差としている。
今季の山本は東京シリーズで自身初の開幕投手を務めると、離脱者の相次いだ先発ローテーションを守り続けてチーム最多の173回2/3イニングを消化。30試合に先発して12勝8敗、ナショナル・リーグ2位の防御率2.49という好成績を収め、2年目のレギュラーシーズン最終登板を終えた。
世界一連覇を目指すポストシーズンは日本時間9月30日から開幕。ナ・リーグ第6シードを獲得したチームを本拠地ドジャー・スタジアムに迎え、3試合制のワイルドカードシリーズを戦う。