○ ドジャース 2x-1 フィリーズ ●
<現地時間10月9日 ドジャー・スタジアム>
西地区王者ロサンゼルス・ドジャースが東地区王者フィラデルフィア・フィリーズとの地区シリーズ第4戦にサヨナラ勝利。大谷翔平選手(31)は「1番・指名打者」でフル出場するも、2試合連続のノーヒット。3番手としてリリーフ登板した佐々木朗希投手(23)は3回パーフェクトに抑える好投を見せた。
シリーズ突破の懸かる第4戦はドジャースの右腕タイラー・グラスノー、フィリーズの左腕クリストファー・サンチェスによる投手戦が展開。ドジャース打線は6回裏に一死一、三塁と好機を迎えるも、4番フレディ・フリーマン、5番トミー・エドマンが続けて内野ゴロに打ち取られ、両軍スコアレスのまま終盤に突入した。
7回表に2番手右腕エメ・シーハンが1点先制を許すも、その裏に一死一、二塁とチャンスを作ったところで先発サンチェスが降板。守護神デュランに対して二死二、三塁とし、大谷が申告敬遠で勝負を避けられた後、2番ムーキー・ベッツが冷静に押し出し四球を選び、試合をすぐさま振り出しに戻した。
同点直後の8回表から登板した佐々木は、2番シュワーバーからの好打順をわずか8球で3人斬り。そのままリリーフ転向後初めて回を跨ぎ、6番リアルミュートを100.2マイル(約161.3キロ)のフォーシームで空振り三振に仕留めるなど三者凡退を続けた。試合は9回までに決着つかず、延長10回表にも続投。先制打の8番カステラノスを三ゴロに打ち取ると、9番ストットを空振り三振、1番ターナーも右直とし、3イニングをパーフェクトで投げ抜いた。
延長11回表は左腕アレックス・ベシアが二死二塁とピンチを招きながらも無失点で凌いだ。そして11回裏、二死満塁の好機で9番アンディ・パヘスが投ゴロを打つと、投手カーカリングが本塁へ悪送球を喫し、三塁走者の金慧成がサヨナラ生還。まさかの形で熱戦に終止符が打たれた。
これでドジャースは2年連続、2020年以降で4度目となる優勝決定シリーズ進出が決定。日本時間14日からブリュワーズ、カブスによる地区シリーズの勝者と激突する。