○ ドジャース 2x-1 フィリーズ ●
<現地時間10月9日 ドジャー・スタジアム>
東地区王者フィラデルフィア・フィリーズが西地区王者ロサンゼルス・ドジャースとの地区シリーズ第4戦に敗戦。シリーズ成績1勝3敗でポストシーズン敗退が決まった。
シリーズ1勝2敗と追い込まれているフィリーズはエース左腕クリストファー・サンチェスが先発登板。打たせて取る投球で序盤から凡打の山を築き、6回裏には一死一、三塁のピンチで4番フリーマン、5番エドマンを続けて内野ゴロ。右腕グラスノーとの緊迫した投手戦を演じ、両軍スコアレスで6回を終了した。
すると打線は7回表、2番手右腕シーハンの代わり端を攻めて二死二塁と好機を作り、8番ニック・カステラノスの適時二塁打で待望の先制点を挙げた。しかし、その裏にサンチェスが一死一、二塁とピンチを背負うと、守護神ジョアン・デュランを投入。二死まで漕ぎつけてから大谷翔平を申告敬遠で歩かせるも、続く2番ベッツに押し出し四球を与え、同点に追い付かれた。
その後、打線は8回表から登板した佐々木朗希に対して3イニング、打者1巡パーフェクトと沈黙。対するフィリーズ投手陣は守護神デュランが回を跨ぎ、9回表は左腕マット・ストラームと繋いで試合を延長戦へ持ち込んだ。延長10回裏には第2戦に先発した左腕ヘスス・ルザルドを中2日で起用し、大谷ら上位打線を三者凡退に封じた。
そして延長11回裏、回跨ぎのルザルドが二死一、三塁とピンチを作ったところで4連投の右腕オリオン・カーカリングに交代。二死満塁から9番パヘスを投ゴロに打ち取るも、打球をファンブルし、慌てたまま本塁に悪送球を喫して決着。まさかのサヨナラ負けで今季終了を迎えた。
今季のフィリーズは96勝66敗の好成績を残し、東地区2連覇を達成。4年連続でポストシーズンへ駒を進めるも、地区シリーズ第1・2戦は本拠地で痛恨の連敗を喫した。シリーズ通してチーム打率.212、本塁打も第3戦での3発のみと強力打線がドジャース投手陣を打ち崩せず。2021年にワールドシリーズ進出を果たしてからポストシーズンで苦戦が続き、2年連続の初戦敗退に終わった。