ワールドシリーズ第1戦
○ ブルージェイズ 11 - 4 ドジャース ●
<現地時間10月24日 ロジャース・センター>
ドジャースの大谷翔平選手(31)が24日(日本時間25日)、敵地で開幕したワールドシリーズ(WS)第1戦に「1番・指名打者」でフル出場。7回の第4打席にWS初アーチとなる右越え2ランを放ったが、チームは大敗し黒星スタートとなった。
試合前のセレモニーで名前がコールされると場内は大ブーイング。初回の第1打席もブーイングが響き渡るなか打席に入り、ブルージェイズ先発の新人右腕・イェサベージの前に空振り三振に倒れた。
3回の第2打席は1点を先制し、なおも二死満塁の好機だったが、2ボール1ストライク後のスライダーを引っかけ一ゴロ。2-2の同点で迎えた5回は先頭で2番手左腕・フルハーチと対戦し見逃し三振に倒れた。
2-11と大量ビハインドとなった7回の第4打席は、一死一塁で4番手右腕のフィッシャーと対戦。1ボール2ストライク後の低めチェンジアップを捉えた打球は、速度103.7マイル(約167キロ)、飛距離357フィート(約109メートル)、角度41度で右翼席に着弾する追撃2ランとなり、ブルージェイズファンは静まり返った。
WS進出を決めた17日(同18日)のリーグ優勝決定シリーズ第4戦(対ブリュワーズ)では衝撃の1試合3本塁打を放っており、これで直近2試合で4発目。WSでの本塁打はこれが初めてで、日本選手のWS本塁打は2009年にヤンキースの松井秀喜が放って以来、2人目となった。
二死無走者だった9回の第5打席は四球で出塁し、WS第1戦は4打数1安打2打点、1四球2三振の打撃結果。今ポストシーズンの通算成績は打率.222、OPS 1.007となった。
ドジャース打線は2回、7番・K.ヘルナンデスの中前適時打で先制するも、なおも一死満塁の好機で9番・パヘスと続く大谷が凡退。3回は無死一、二塁で4番・スミスの右前適時打で2点目を奪ったが、三塁を狙った一走・フリーマンが挟殺プレーの間にアウトとなり、不安定だった相手先発・イェサベージを崩し切ることができなかった。
先発のスネルは5回まで2失点と粘るも、同点の6回は無死満塁のピンチを招き降板。リリーフしたシーハンが勝ち越し打を浴びるなど3点を失うと、さらに3番手のバンダが満弾含む2本の本塁打を浴び、6回だけで大量9失点となった。