ロッテの秋季練習が26日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。
5年連続規定投球回に到達した小島和哉は秋季練習に参加しているが、この秋は「チームも最下位ですし、自分の成績も去年より良くない。何かを変えたい気持ちもありますし、そういう意味ではまずはしっかりと技術的なこともそうですけど、体力的なことも、この時期だからこそできる練習もあると思うので、自分が上手くなるためにも色々考えて取り組んでいます」と明かした。
来季に向けては「個人の成績もそうですけど、チームがリーグ優勝できるように。まずは1年間離脱しないで投げることもそうですし、自分の中でもキャリアハイの数字を残せるように頑張りたいと思っています」と意気込んだ。
◆ 上田希由翔「芯でちゃんと捉えるというのを意識」
上田希由翔は「今はコンタクト、芯でちゃんと捉えるというのを意識してやっていますね」と、この秋の打撃練習、角度のついた滞空時間の長い当たりを多く放っている。
13日の取材で「今データを出してもらっていますし、おいおい自分で整理しながら考えていければいいなと思います」と話していたが、あれから約2週間が経ち、「アナリスト、栗原さんとミーティングして芯で当たる確率が少ないと言われたので、今はそれを意識しながら。右ピッチャー、左ピッチャー、それぞれの苦手な球種もわかったので、それをつぶせていけるようにやっています」と、自身の弱点克服に向け動き出している。
守備では「グラブの面がボールに対して、しっかり向いていなかったり、ちょっとエラーが多かったりというのがあるので、グラブの面をしっかり意識するのと、捕ってからの足の運びだったりを意識してやっています」と、意識を高く持って練習に励んでいる。
今季はサード、ファーストで出場していたが、来季も両方守れるように準備していく形になるのだろうかーー。
「どこでもいく準備はしていますけど、自分はサードでポジションを取りたいと思っているので、サードを取れるようにと思ってやっています」。
◆ 石川慎吾「ぶっ壊している段階」
石川慎吾は打撃練習でセンターから逆方向の当たりが多い。過去取材した時には「練習中は窮屈に打つように意識している」と話していたが、現在は「今は長いことやっていると“あれしたらダメだ”、“これしたら良い”という知識が色々ついてきて、客観的に見てそれがそうじゃないといけないというふうな感じのイメージになっているかなと。常識を覆すじゃないですけど、ぶっ壊している段階ですね」と教えてくれた。
走塁では「チームとして課題だとやっているところなので、足が遅いから、走塁やってきていないからというのではなくて、チームとしてやろうということなので、そこに対して全力で取り組めたらなと思います」と話した。
この秋季練習では、全体練習後に外野で打球捕を受けていることがある。その理由について「守備練習が短くなるので、今年マリンで守る回数も少なかったですし、守備が課題でもある。消化するという感じです」と説明した。
取材・文=岩下雄太