秋季練習中のロッテの益田直也(撮影=岩下雄太)

 「数字見ても分かる通り、キャリアで一番ダメな年だったと思います」。

 ロッテ・益田直也は2025年シーズンをこのように振り返った。

 益田は昨季まで6年連続20セーブ以上を挙げ、昨季も25セーブをマーク。昨季終了時点で通算243セーブを挙げ、名球会入会規定の条件のひとつである通算250セーブまで残り7つに迫った状況で2025年シーズンを迎えた。

 今季は初登板となった3月29日のソフトバンク戦、5-4の10回裏にマウンドに上がると、代打・中村晃を遊ゴロ、続く周東佑京を145キロのストレートで空振り三振、近藤健介をシンカーで中飛に打ち取り、今季初セーブをマークした。やっぱり勝ち試合の最後を締めくくるのはこの男しかいないと思わせる投球だった。

 今季2度目の登板となった4月8日のソフトバンク戦、続く4月12日のソフトバンク戦はいずれもセーブシチュエーションでの登板ではなく、4月12日のソフトバンク戦は0-8の7回に登板した。4月18日の楽天戦で今季2セーブ目をマークすると、今季初の連投となった4月23日の西武戦で1回を無失点に抑え3セーブ目。

 ここから登板間隔が空き5月2日のソフトバンク戦。3-1の9回に登板し、栗原陵矢を右飛、山川穂高を空振り三振で2アウトとしたが、中村晃に中前打、柳町達に右前打、牧原大成にレフト前に適時打を浴び1点差に迫られると、石塚綜一郎に死球、代打・川瀬晃に2点適時二塁打を浴びサヨナラ負けを喫した。

 翌5月3日に一軍登録抹消となり、6月14日に再昇格を果たす。7月21日のオリックス戦で2-0の9回、久々にセーブシチュエーションで登板し、「先頭だけまず出さないように。そこだけ意識して入りました」と先頭の福田周平を右飛に仕留めると、続く代打・杉本裕太郎を見逃し三振、最後は廣岡大志を空振り三振で試合を締めた。

 8月5日のソフトバンク戦でもセーブを挙げたが、8月17日のソフトバンク戦、8月19日の楽天戦で2試合連続失点し、翌8月20日に一軍登録を抹消。今季は22試合に登板して、1勝4敗2ホールド5セーブ、防御率4.35と悔しいシーズンに終わった。

 通算250セーブのプレッシャーもあったのだろうかーー。

 「あるかなと思いますけど、関係ないですね。関係なく普通に良くなかったですね」とバッサリ。

 今季良くなった原因について「肩、肘ができていない。スピードも上がらないという感じでした」と振り返る。

 10月17日からは、ZOZOマリンスタジアムで行われていた秋季練習に参加。29日からの都城秋季キャンプにも参加する。秋季練習ではキャッチボールを行っていた。この時期に肩肘を休めることなくキャッチボールしているのは、秋季練習に参加しているからなのか、それともこのオフから取り組みを変えようとして行っているのかーー。

 「取り組みを変えようと思ってやっています。ランニングはそのままで、トレーニングをちょっと増やしています。この2年入りが悪いので、肩と肘の出来が遅い。早めにキャッチボールを始めて、ゆっくりという感じでやっていますね」と説明。

 今季はカットボールも投げていたが、「来年どうするかはわからないですけど」とした上で、「(カットボールは)誤魔化すのに投げていた球。できれば、まっすぐ、シンカー、スライダーで抑えられるようにしたいと思うんですけど、とにかくまっすぐですね」と現時点では持ち球にしているストレート、シンカー、スライダーの3球種で抑えていきたい考え。その中でも、ストレートに力を入れていくつもりだ。

 チームは今季2017年以来の最下位に終わり、美馬学が現役を引退し、長年支えてきたベテラン選手たちも現役続行を目指し退団。サブロー新監督が就任する来季に向け、チームとして若返りが進んでいる。

 「年齢は関係ないと思うので、よければ年齢関係なく使ってもらえると思っていますし、年齢のせいにはしたくないのでしっかり足掻いて頑張ろうと思います」。長年マリーンズのブルペンを支えてきた背番号52は、実力でもう1度、9回の勝ち試合のマウンドを勝ち取るつもりだ。2026年シーズンに向けた益田直也の戦いは始まっている。

取材・文=岩下雄太

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岩下雄太

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