ワールドシリーズ第4戦
● ドジャース 2-6 ブルージェイズ ○
<現地時間10月28日 ドジャー・スタジアム>
ロサンゼルス・ドジャースがトロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ第4戦に逆転負け。大谷翔平投手(31)は「1番・投手兼指名打者」として先発出場するも、7回途中4失点という投球で黒星を喫した。
ワールドシリーズ初登板となった大谷は初回、先頭打者ルークスを左翼ファウルゾーンへの飛球に打ち取ると、左翼手キケ・ヘルナンデスがスタンドへ身を乗り出しながら好捕。続く2番ゲレロJr.は切れ味鋭いスイーパーで3球三振に仕留めた。四球と内野安打で二死一、二塁とピンチを作ったが、5番カークを一飛とし、立ち上がりを無失点で切り抜けた。
2回表をわずか7球で三者凡退に抑え、その裏に8番キケ・ヘルナンデスの右犠飛で1点を先制。ところが直後の3回表、一死から1番ルークスに右前安打を許すと、2番ゲレロJr.に失投となったスイーパーを振り抜かれ、左中間スタンドへの7号逆転2ランを浴びた。
それでも4回表を3者連続三振に封じると、5回表にも二死から1番ルークスに安打を浴びながら、逆転弾の2番ゲレロJr.を中直に打ち取って追加点は許さず。6回表は3番ビシェットを左飛、4番バージャーを投ゴロとした後、5番カークを空振り三振に斬った。
球数90球で7回表に続投するも、この判断が裏目に。先頭の7番バーショ―に右前安打、8番クレメントに左中間フェンス直撃の二塁打と連打を浴びたところで交代すると、左腕アンソニー・バンダが2人の走者を生還させ、大谷に4失点目が記録。3番手右腕ブレーク・トライネンも連続タイムリーを浴び、この回一挙4点を失った。
延長18回、6時間39分に及ぶ総力戦の影響か、ドジャース打線は9回裏に1点を返すのが精一杯。シリーズ2勝2敗のタイに追いつかれた。
大谷は打者として第1打席で四球を選び、前日から6打席連続四球をマーク。ワールドシリーズにおいて史上最多、ポストシーズンでは2023年のコーリー・シーガーと並んで最多タイの記録となった。しかし、その後は元サイ・ヤング賞右腕ビーバーに対して2打席連続三振。第4打席も二ゴロに倒れ、優勝決定シリーズ第1戦以来、7試合ぶりのノーヒットに終わった。