◆ 「この割り切りというのが短期決戦では一番大事だ」と采配を評価
ソフトバンクは29日、阪神との「SMBC日本シリーズ2025」第4戦で3-2と勝利。第2戦から3連勝で対戦成績を3勝1敗とし、5年ぶりの日本一に王手をかけた。2点リードで迎えた6回、一死走者なしから牧原大成が内野安打で出塁。続く海野隆司の犠打で二死二塁となると、ネクストバッターズサークルにいた正木智也ではなく近藤健介が代打で登場し、適時打を放った。
決勝点を挙げた6回の攻撃について、29日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2025』のMC・高木豊氏が「ここで完全にソフトバンク寄りの流れになっているなと思ったのは、海野に送らせて二死二塁を作っておいて、一塁だったら正木、得点圏に行ったら近藤。近藤を出して一塁空いてるけど(次の打者の)柳田が当たっているから絶対に近藤と勝負する、というような形で近藤が期待に応えた」と振り返ると、解説の齊藤明雄氏は「桐敷拓馬だったら近藤と勝負してくる、敬遠策はないという感じでいった所を読んで、しっかり勝負所はここだと決めて代打を出したと思う。試合の流れを読みというのが、小久保監督は今日は冴えていた」と分析。高木氏が「(先発の)大津亮介もよかっただけに、よく踏ん切った」と語ると、齊藤氏も「この割り切りというのが短期決戦では一番大事だ」と評価した。
もう1人の解説・片岡篤史氏は「ここはソフトバンクが守るより攻めたということ。このような切り札をどこで切ってくるかという所で数少ないチャンスのこの場面で切ってきて、その選手が期待に応えるというのは非常にベンチも活気づくと思う。もちろん期待通りの活躍をした近藤の打撃が素晴らしいが、この辺の選手起用も当たっているという所で、ソフトバンクにどんどん流れが傾いていっているような試合展開になった」と小久保監督の采配を称賛した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2025』