石垣島春季キャンプで投球フォームについて話し合うロッテ・建山義紀コーチと二木康太[撮影=山下拓人]※撮影日=2025年2月15日

 ロッテの二木康太が、今季限りでの現役引退することを球団から4日発表された。

 二木は2013年ドラフト6位で入団し、3年目の16年にプロ初勝利を含む7勝をマークすると、翌17年には初めて規定投球回に到達。20年にはシーズン自己最多の9勝を挙げ、翌年には開幕投手を務めたが、23年、24年は一軍登板なし。

 近年は投球フォームで試行錯誤していた。「23年から24年の頭にかけては横の時間を短くして球を強くしようと思ったんですけど、球速自体は上がりましたが、バッターの反応が良くなかった。自分の特徴的なフォームで勝負していくというか、大事なのかなと思いました」と、昨年は二木独特の投球フォームで投げていた。

 昨年の秋季練習後の自主トレで、「最終的には肘を下げることが目標ではなくて、強い球を投げられる位置でやろうというので始まって、腕を下げてちょっといいんじゃないかということで。秋(季練習)が終わってから12月、1月に自分でいろいろ試しながらという感じでした」と肘を下げたフォームに変更した。

 2月2日の石垣島春季キャンプで、ストレートの強さについて「まだまだかなと思っています」と話し、2月15日の練習後、室内練習場で建山義紀コーチからアドバイスをもらいながら、かなり肘を下げた位置でキャッチボール。

 2月15日の練習後、二木に強いボールを投げるため、どこの角度が良いか試行錯誤しているのか訊くと、「そうですね、強いボールとバッターからどう見られるかというのも一緒にやっています」と明かし、打者からの意見については「バッターからも見やすいじゃないですけど、そんなに変わらないという感じだったので、もっと大袈裟にやってもいいのかなというところでやっていました」と教えてくれた。

 肘を下げたことで、シュートやツーシームといった動かすボールを投げるのか訊くと、「最終的には右のインコースにシュートを投げられれば最高だなと思うんですけど、練習するところがいっぱいあるので、他のところが形になってきてからかなと思います」と話していた。

 一軍のマウンドに上がるため、沖縄遠征でアピールしたいところだったが、2月19日の広島との練習試合に登板するも1回3失点、続く2月23日の韓国・ハンファとの練習試合でも1回1失点。オープン戦では一軍登板がなく、開幕をファームで迎えた。

 3月21日の西武との二軍戦の映像を見ると、マウンドに立っていた二木の投球フォームは、昨季までに近い形に戻っていた。投球フォームを戻した理由は、石垣島春季キャンプ中、バッターの見え方が変わっていないと話していたことも関係していたのだろうかーー。

 「そうですね、バッターの見え方が変わらないというのももちろんあるんですけど、出力が全然上がってこなかったというか、納得のいくボールが投げられていませんでしたし、ボールも全然コントロールできていなかったので、はい」。

 新フォームの挑戦は断念したが、「右のインコースは元々苦手だったので、そこを克服というか、しっかり投げられるようになればピッチングの幅も広がると思って、そこは今意識して取り組んでいるところです」と、右打者のインコースにガンガン攻めていく姿勢は継続。

 春季キャンプ中に練習していたシュートは、「数値見ないと僕でもわからないというか、映像だけでは分かりにくい感じです。そんなにめちゃくちゃ曲がらなくても、ちょっとだけでも曲がってくれればという意識で投げています」と4月4日の取材で話していた。

 6月4日のオイシックス戦では、ストレートの割合が少なく、ストレートを見せ球のような変化球主体の投球。5回を1失点に抑えた8月28日のオイシックス戦も「まっすぐが正直よくなかったので、富山と話をしてちょっと変化球で頑張っていこうかという話をして、そうなりました」と変化球の割合が多く占めた。

 ストレート、フォークが投球の軸になる中で、この時期ストレートの割合の少ない登板が多かった。「増やしたボールもあるので、その練習ではないですけど、ちょっと投げてみたいというのもあって、スライダーがいつもより多くなっているので、その分真っ直ぐが減っているのかなと思います」。

 7回を無失点に抑えた9月6日のヤクルト二軍戦では、110キロ台と120キロ台のカーブ、120キロ台と130キロ台のスライダーと球速差を出しているように見えた。二木は「スライダーを2つ投げ始めたので、カーブはあまり変わらないです」とのこと。

 シュートも「投げています。投げ始めた時は結構良かったんですけど、最近は130中盤から後半なので、速いシュートを投げたいと思います」と意気込んだ。

 9月24日に今季初昇格を果たす。「自信を持って投げたいですし、一軍で良いピッチングをするためにファームで頑張ってきました。ファームでやってきたことを一軍で出せればなと思います」と決意を述べたが、22年9月24日のソフトバンク戦以来の一軍登板となった10月5日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)、山川穂高に満塁本塁打を浴びた。久しぶりの本拠地・ZOZOマリンスタジアムの一軍登板が悔しい結果となり、これが現役最後のマウンドになってしまった。

 「トレーニングは高校のときに全くやっていなかったので、本当に基本的なところからやりました。ランニングの前にランニングフォームをしっかりしようとところだったり、基本中の基本を最初にやってという感じでした」(19年6月16日取材)と、新人時代、プロ野球選手として戦うための体づくりに励んだ二木はプロ12年間で、131試合・752回を投げ、41勝50敗、防御率4.18の成績を残した。今季限りで現役生活に別れを告げ、今後はチームスタッフにとして、マリーンズを支えていく。

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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