MLB移籍を目指す村上宗隆(写真=GettyImages)

◆ 交渉期限は日本時間12月23日

 ヤクルトは8日、MLBに対して村上宗隆内野手(25)のポスティング申請を行ったことを発表。ジョン・モロシ記者は『MLBネットワーク』内の番組にて移籍先候補の2球団を報じた。

 同記者は1つ目の球団に24年ぶり地区優勝を果たしたマリナーズを挙げ、「イチローや佐々木主浩ら多くの日本人選手が活躍したチーム」として紹介。一塁手のジョシュ・ネイラー、三塁手のエウヘニオ・スアレス、二塁手と指名打者を兼任したホルヘ・ポランコが揃ってFAを迎えており、内野手補強が急務であることを伝えた。

 続いてメッツを2つ目の球団として挙げ、「(デービッド・)スターンズ編成本部長はトレードデッドライン終了後、ヤクルトでプレーする村上を視察するために来日していた」と明かした。莫大な資金力で知られるメッツも今オフ、シルバースラッガー賞に輝いた一塁手ピート・アロンソ、指名打者として今季最多出場のスターリング・マルテがともにFAを迎えている。

 また、村上と同じくポスティングシステムによるMLB移籍が予想される巨人の岡本和真を比較対象に挙げ、「日本からやってくる2人の強打者のうち、村上は岡本よりも大きな契約を手にするでしょう。岡本は年上で、打者としてのタイプも異なります。村上は正真正銘の左打ちのスラッガーで、NPBで示したパワーはMLBでも通用するでしょう」と話した。

 また、両者の守備についても言及。「(村上は)一塁を守るほうが無難でしょう。守備面では岡本より村上の方が少し苦戦するかもしれません。岡本の方が三塁守備に長けているものの、村上を三塁手として見ている球団もあります。村上をレギュラー三塁手として考える球団がいれば、評価と契約規模はより大きくなるでしょう」と続けた。

 村上は2017年のドラフト会議で1位指名を受けてヤクルトに入団し、翌2018年に新人王を獲得。2022年には打率.318、56本塁打、134打点を記録して令和初の三冠王に輝いた。侍ジャパンとして2021年の東京五輪では金メダル、2023年にはWBCでの優勝に貢献。NPB通算892試合に出場して打率.270、246本塁打、647打点、OPS.951という成績だった。

 

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