このオフ、岡本和真(巨人)、村上宗隆(ヤクルト)がポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を目指している。
今季は両選手ともに離脱した期間があり、佐藤輝明(阪神)が本塁打王に輝いたが、岡本が20年、21年、23年、村上が21年、22年、24年に本塁打王のタイトルを獲得するなど、20年以降は岡本と村上の2人でタイトルを争うことが多かった。
このまま岡本と村上がメジャー移籍となれば、セ・リーグの長距離砲が2人いなくなり、来季以降の本塁打王争いが非常に気になるところ。今季本塁打王に輝いた佐藤輝は、広い甲子園球場を本拠地にしながら40本のアーチを描いた。24年こそ16本塁打だったが、プロ入りから毎年20本以上放ち、今季は40本の大台に乗せた。まだまだ伸び盛りで、今季2位の森下翔太(阪神)に17本差つけて本塁打王のタイトルを獲得しており、1強時代も十分考えられる。
その中で、佐藤のライバルになりそうなのが、細川成也(中日)ではないだろうか。こちらも広いバンテリンドームを本拠地にしながら、3年連続で20本塁打をクリア。今季は離脱した期間がありながらも、20本塁打を放った。来季からバンテリンドームにホームランウイングが設置される。その恩恵を受けて、本塁打量産は十分に考えられそうだ。
その他の、本塁打王候補を探してみると、森下、牧秀悟(DeNA)、夏場以降の活躍が本物であれば筒香嘉智(DeNA)、リチャード(巨人)、さらには新外国人も入ってくるのか。近年は岡本、村上の2人が中心に本塁打王を争ってきたが、来年は今季本塁打王になった佐藤輝の1強時代になるのか、それとも新外国人を含めた熾烈な競争になるのか、非常に注目だ。
▼2020年以降のセ・リーグ本塁打王
20年 31本 岡本和真(巨人)
21年 39本 岡本和真(巨人)、村上宗隆(ヤクルト)
22年 56本 村上宗隆(ヤクルト)
23年 41本 岡本和真(巨人)
24年 33本 村上宗隆(ヤクルト)
25年 40本 佐藤輝明(阪神)